ヒーローになったサラリーマン
俺は3年前高校を卒業し小さな出版社に就職した。
「いやー疲れたーなんでこんな仕事してんだろうなー」
そう小さい頃俺は悪者から人を守るヒーローを目指していたのに
気づけばこんな仕事をしていた。まぁ小学校で無理だとわかっていたけどね。
「先輩ー今度映画見に行きませんかー?」
これは一個したの後輩のかなだ。やたらと俺に絡んでくる厄介なやつだ。
「ごめん。友達と用事があるんだ」
まぁ俺に友達なんて数える程しかいないし最近連絡も撮っていない。
「先輩どうせ友達いないですよねー?笑」
「うっうるさぇ!」
「せっかく誘ってあげてるんだから行きましょうよー」
たしかに女で俺を誘うのはこいつしか居ない。
「今回で最後な、」
「やったー!!」
何がそんなに嬉しいんだか、まぁ最後ならいっか
仕事終わり
「いやー疲れましたね先輩」
「そうだなー」
「じゃあうち帰りますわ!また日曜日!」
「お、おつかれー」
日曜日
「先輩ー!こっちこっちー!」
「あっおう」
ちょっと後輩が可愛く見えてしまった笑
「なんの映画見ますー?恋愛?アクション?アニメ?」
彼女は目をギラギラさせていた
「じゃあ戦隊モノ見やっか」
これなら彼女も興味なくて諦めると思った。
「まじすか!?うちちょーう好きなんすよ!見ましょ!」
まさかこんなことになるとは。
「なににします?ドラゴン戦士ドラガーにします?!」
俺がちょうど見たかったやつだ。
「じゃあそれにしよう!」
「やったーー!!」
映画が始まると俺はすごくワクワクしていた。昔から憧れていたヒーローものを見れて。
「火竜俺に力を貸してくれ!」
「ガァルルー」
「行くぞ!ドラガーファイヤー!」
「やったな!火竜ありがとう!」
俺はとてつもなくかっこいいと思ってしまった。横で彼女も目を輝かせていた。
映画エンディング
楽しんでいた俺と彼女同じタイミングで瞬きをしたら知らぬ世界にいた!?
「ここどこっすか?」
「俺もわからん」
何かないかとあたりを見回した。そこには、町があった。あたりの人に話しを聞こうとする。
「ここってどこですか?」
尋ねるとまさかの俺らとおなじ日本の人だった。
「ここはどうやら地下の世界らしいぞ」
俺は彼女と声を合わせて驚いた。
「えぇー!!!!地下ーーー!!!」
この奇跡の連続から俺達の物語は始まった。