表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

79/86

あっと言う間に冬(まだまた遊びます


短い秋は早足で駆け抜けて、シュンシュンシュンシュンと、薬缶から吹き出す熱気が、開け放たれた長家の窓から白い蒸気となって寒空にけぶる朝。


「くああっ!朝もずいぶん涼しくなったなぁ」


「とっくに、朝なんて言ってる時間じゃないよ」


昼近くだし、お日様高いわ。


早朝の水仕事なめんなよ?


今の時期は、どこの作業場も本格的な冬入りを前に短い休み。

一般人も、団体で山に分け入り近隣の林で薪を拾い。

冒険者は昨年の夏に切り倒した倒木を公共施設に運び込む日雇い人となる。


ウチは、秋の終わりにゴブリンの縄張りから外れた場所で健と真一が大量の木をなぎ倒し、古墳が何かと思うくらいの炭窯で木炭を沢山作ってきたから、薪ではなく備長的な炭を大量に確保できてしまった。


作り方を覚えてたのは、アイドル番組真似し、枝を集めて裏庭でやって失敗した御陰らしいよ。

燃え尽きても中の焼き芋が生焼けでしかない火力しかなかったんだって。


成功しててもケシ炭で食えないけどな?


安定の頭の悪さ?流石は健さん。


相変わらずの低血圧。爬虫類みたいに表に出しといたら目覚めが早くなるのかななな?


―冬になったら冬眠しそうでリアルに心配です。(濁汗)


「雪はないけど、本格的に冬って感じの空気になってきたね」

元気に外から帰ってきたのは、…

…………

…………………何〜故〜か、夏の浜辺より元気一杯な真一。


マリン違うウォーターいや、スノーいや。


うん。冬スポーツ好きだっな。

リアルに、英語の冬が出てこない不具合発生。


スプリング・サマー・フォール・ウ〇ンダム。


いや違うぞ。それはGに出てきた機体だ。


フォールフォールフォール…


ウィンウィン。インター…


なるほど…、ウィンター…か。(リアル作者の脳)


そうそ。冬スポーツじゃなくて、ウィンタースポーツだ。そう、ウィンタースポーツ。


やっと思い出せた…。背後(作者)さんが本気出せばざっとこんなもんよ。


ググってませんよ。一時間はかかりませんでした。(マテ


「まだ10月前だもん。今から降られたらオレが死んじまうっての」


寒いの苦手だからな。


とりあえず、朝飯と昼飯を兼ねてのシチューライス。


なんちゃってホワイトソース覚えてたもんね。


Wバターと小麦粉と塩とミルクW


これらをテキトーに混ぜたら…ダマになりました。


手順なんて忘れたし、とりあえずシチューが食べれればオケ。

「…まぁ、こんなもんだ」


「シャバシャバ?」


「なんちゃってシチューライスでスイマセン…」


板敷きの上は毛布で囲炉裏と下に掘り炬燵。


足の配置間違えると火傷する。

炭が下火になったら、うかれた頭で裸足を火鉢にぶち込む我慢大会ぃィエアーっ!!。


―愚かな真似をした。


あしの裏占いとかあったな。


まぁ、今は関係ないか。

とりあえずは冬支度な。


健と真一は赤米の買い占めは、ほぼ廃棄なので実害0。


オレは押し麦押し麦押し麦。ポポ水。ドクダミ茶飲んで一休み。


ミントはあったが、椿科の木が見つからなかったな。

来年は探そう。


「…てかよ。なんでみんな揃って越冬に前向きなんだ」


「健さんは、不意に現実と向き合わないでください」


「今は後悔する前にやれる事やらないと…」




オレに変わって健がリアルを直視する事数回。


―じゅういちがっっつー!!


「おめでとうございます。素材屋の皆様の、冒険者としての活躍に期待しております全員」



三人最後の一人のオレのたんじょうびー!!


全員16才だー!! 冒険者ほぅほぅ!(指笛出来ない人)


しかし、夏と違い寂れたギルドに依頼ボード。


素材屋「「「…依頼は?」」


ギルド一同「「「「ない」」」」


普通の冒険者は、冬はダンジョンに挑むので、緊急でもなきゃ依頼は受けない時期らしい。


春になるまで、これまで通りって事ね?


「そうだ。コタツがオレを呼んでいる」


「鍋もいいね。成人したしお酒の一杯も飲んでいいかな?」


「…いいんじゃない?オレも飲まないけど、料理酒とやらを衝動買いしたくなってきた。紹興酒とか、オレわくわくしてきたぞ」


「春までコタツで、焼け酒っと。オラぁ!テキーラ持って来いテキーラぁぁっ!!」



「「「「「「この街、越冬できるかな…」」」」」



この日。ギルド一同は、確かに戦慄を覚えたと言う。




サマー・フォール・ウィンダムときたあの衝撃は忘れない。


ムウラフラガ謎の呪文

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ