76/86
近所迷惑
ネタなので超短いです。
「あふっ…」
太陽と共に目が覚めた。
すっかり早寝早起きが身に付いてしまった。
頭の中はポヤポヤしたまま、米を研いでご飯を炊き始める。
「また暑くなりそうな空を…」
空の色は重苦しいが、日中よりは涼しいこの時間が、夏の僅かな贈り物。
きっと三文くらいの価値はある。
さて、火加減と薪の量はOK。
「…今日は何をするべきか」
使われなくなり、大部分が廃墟となった村で一人佇む。
滝の泉は草に埋もれ、畑は荒らされ今では草だらけ。
残されたのはオレ一人。
かつての賑わいは、今では思い出せない位遠い昔の話。
―バッドエンド。
▽
「なんて夢をみましてね?」
「…そうか、そいつは不安になるよな」
「まだ日も上がらねえのに、ビーカーで殴りつけてまで起こすかなぁ」
二人ともびっしょり。蓋の出来る保存用ビーカーで殴り起こしたからポポ水塗れですわ。
―後悔はしていない。




