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まいぺ

化石になる前に

だからといって、テーブルだしゃいいって話でもない。


そう言う事が、飯は作るし食べる。


「…なんか、かなり長い時間歩かされた気分だよ」


強いて言わせてもらえれば、4ヶ月くらい放置されてたような気分で腹は減っている。


「一二時間くらい大した時間じゃねぇだろ」


「放置してたのは、四千文字位書いた文章デリしちゃったみたいな事情あるんだろうね」


「真一は何の話?」


「知らない。口からオラクル(裏事情)が漏れただけ」


危ない人みたいに思えるから、天啓とか言わないで?


「携帯壊れて、別IDで登録されちゃって新しく小説書く奴でも非アクになることくらいあるだろ」


「他の物語は書くのにな?」


「「まったくな」」


お前ら、そこに直れ。



何回か通れないほどほど、細い穴になった。しかし、健が指でチネリ、慎重に岩肌を削り広げたお陰で、無事に通過出来た。


当然だが。岩は堅くて、触ったくらいで崩れるような脆さはない。


粘土か、土塊のように手のひらで細かく砕かれた砂の山。


逸れを踏みしめ、足跡を置き去りにし二人は歩く。


―これは本当に人の諸行だろうか。



「…見えた。光だ。」


洞窟の遥か先。松明とは違う明かりが見えた。


「あと少しだ頑張ろう」


真一が、背負ったオレに声を掛けるが、オレに一体なにを頑張れと言うのだろう。


「…けっ」


「なんか、影丞がヤサグレてる」


「何時ものこんだろ?」


「それもそうだね」


おぶわれてる以上。とことん暇な上に、戦闘になってもなんも出来ねぇからな。


そりゃあ、少しはぐれるさ。


「大丈夫か真一」


「まあ、髪の毛来ないし大丈夫だよ」


「なんだ。大した事ないのか」


「そうそう」


「お前ら、何を基準にしてくれてんの?」


「髪の毛かな」だな」



「いつぞやのスーパー化はヤバかったからな」


「あれは。そこらの、破落戸くらいなら意識狩れるよ」


「てか、新築壊したお前らが悪いだけだろ」


「壊したくて壊した訳じゃない」


「そうだよ。遠慮しなくていいって向こうが言ったんだよ」


「結果的に壊れちまったが、ワザとじゃないんだ」


「ほんと、許可までしといてシリのアナの小さい連中だよ」


ご丁寧に破壊の呪文まで唱えてか?


解体仕事んときに大工等なんか、“バ〇スバ〇ス”とか唱えながら仕事してるって噂あるくらいだぞ?


「それよか、もう直ぐつくぜ」


「見てよ影丞」


紐緩んで、背中しか見えませんが何か?


股下に紐通したらずれないだろうけど、あまり刺激を与えたくも、与えられたくもないので遠慮させていただいた。


膀胱刺激されるとトイレ行きたくなるし…。


「ここは、新たな地下世界か?」


「…家みたいなのとかも下にあるね」


ついたのは、巨大な縦穴だ。


何メートル上だろうか、見上げた先は人気の感じられない古い街並みと青い空。


「これは、まさかの古代都市発見か?」


「おっ!?おぉっ!!」


二人とも興奮気味だ。


反対側には、人の手で作られたらしい外部階段とか見えてますよね。


市場の奥にある古い街。あそこが、人の立ち入りかを制限している理由がこれだ。



―シンクホール。


眼下に広がる崩落した街と、ダンジョンに呑まれたと言う古都(?)。


「上に行けたら帰れるんじゃないかな?」


そりゃ、半日も歩いたんだから、結構な距離移動するよな。


「あーあーあー聞こえなーい」


「私ブタだからわからないよ私ブタだからわからないよ」


二人とも耳を塞いで誤魔化さない。


そして、真一はブタキャラちがうでしょ?


考えようによっちゃ、騎士団の管理下である立ち入り禁止ダンジョンに、コッソリ入れる新たなルート発見したんだから、大発見じゃないのか?

土にかえる

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