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魔法とか

魔法使いは色食を好む。


地火風水の基本魔法が、地は土色の黄土色・・火は赤・風水は空の青の三原色で構成されている

湧き水なんかもあるけど、昔から風と水は互いに空からっくるから同じ色って認識みたいね。


ラノベだと一般的に風は緑だけどあれは納得いかない。


イメージが森とかなら緑だろうけど、風は白とか青のイメージあるからな。


森が風を生むのじゃなくて、海が熱で蒸発した上昇気流からだから、有る意味風は副作用として起きる現象なんかね?


けど、これはコレで新しい。


そして、黄色赤色青色に魔法濃度の紫を合わせた四種で色食となるらしい。


それぞれ、彩りにそった魔力が含まれ、そうした色食を体内に取り込み、吸収した分だけ魔法が使えるようと……。


色食=魔法力補充なら、大将が強く成れないとか言う訳だね。

でも、色に拘るだけなら味や見た目も、もう少しなんとかなりそうな気がするんだけどな?!

どこ行っても、同じ味とか飽きるわ。


この世界の良い店は、色食の濃淡だけだから、扱う肉の味以外はあんま変わんねのよ。


あの市場は以外と味付いたのあるんだけど、色食が魔法にまつわるならば、騎士だの冒険者みたいな戦闘を生業にする関係の人の食べるものと、戦わない一般人の食べる物とで全く違ったりするんだろうか?


もし違いがあるなら、普通の人が食う方の作り方知りてぇな。


いや、日本のシチューとかやろうとすると、紫やら色移りが強すぎて敵わんのです。


紫玉ねぎは芯まで紫だし、胡瓜は漬け物並みの蛍光ブルー。


ジャガイモは皮からマジ黄色くて色落ちすのは皮だけみたいで、中身は変わらず。


玉ねぎとジャガイモ使用で、味の足りない可笑しな色のシチューが完成する。


人参、大根みたいのはない。


んで、胡桃とかアーモンド(扁桃)みたいな木の実で足りない栄養が補われるみたい。


トマトはどぎつい赤で、中身はまるで固まりかけた血のようなゼリー。


リンゴも皮と中身が同じ色と汁、歯茎から血が出ませんかじゃないけど、あれはマジでちょっとビビる。


野菜の魔力が濃いほど味が強くなるし、体内魔力があるとその魔力濃度を味わえるらしいんだけどさ、魔法補充なんか出来ないオレ達みたいのは、普通の野菜欲しくなるだけだぜ?



んで、今日は朝から冒険者ギルドの受付カウンターで依頼発注だ。


とりあえず、大根なんか普通に解りにくいから三人で絵を書いて一番まともなのを依頼書の説明に張り出そうって話なんだけど、オレが描くとSDにしかならねぇからわかり辛い。


「影丞の絵は可愛い過ぎるし、健のは呪われそう…」


そう真一が評価したが、真一のもオバサンの足に見えるが…健の枝分かれした股みたいな大根よか上手いよ。


いや、ある意味健も上手いんだけどさ?


劇画調とかみたいな妙な存在感があって用途を誤解されそうなので、一番まともな真一の絵に説明文を書いて依頼書に添付した。

未知の野菜らしく、葉付き大根、一本につき五千円相当になる金額をギルドから提示してきた。


いきなり百本とか来ても死ぬるとか考えてたら、銀貨五枚は最高十本までで、万が一残った場合は後はギルドが処理すると聞いてちょっと安心した。


だが、確実に塩漬け依頼になるからと話していた。


ここらにゃ大根なんかないってーか、ジャガイモも土の上に生やすらしいから、根菜その物が無いらしい。



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