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そもそも

そもそも、不足だらけの不測の事態に陥っている原因は?



「…なんで“下見”に来てお泊まりしてるんだ?」


「「……………」」


二人して黙るな。確信犯か貴様らわよ?

真一が縫った布のテントに皆で避難しましたけどよ。


周りじゅう蚊だらけで夜営の見張りもいない状況。

我々素材屋さんは、素人の甘く浅はかな考えにより敵の潜む森に突入し、見事に戦力0の壊滅状態となりました。


はい。


敵は草を燻して煙幕を張る事で大隊だいたいの蚊は追い払えたみたいなんだけどこの硬直状態を打開するには森を抜ける以外に道はない。


せめて宿に帰りたい。


「孤軍奮闘するも壊滅やむなし…」


健さんや、不吉な事言わんといて?

スペックダウンしてんの一人だけだからって、あんまり無茶しないでくれるかな。


焼き魚食べた辺りで気付けばよかったな。


いや、むしろ陣地(統合本部)を構築始めた時か?


下見なら屋根も壁もいらねぇしよ。


「…実戦じゃこうは行かない筈だし、交代で弾幕(草)を焚きまくってなんとか皆でこの危機(一晩)を乗り越えよう」


『ギキャ!』


『ギー!ギー!』


部屋の隅で、オー!とばかりに五十センチ程度の角付きダッコちゃん人形が返事をしている。多分ゴブリンだと思う。

プードルみたいな感じで一部モコモコした毛が生えてたりするけど。


いや、なんか草集めてたらいつの間にか混じって作業してて敢えて放置してたら仲間になってた?


『ギー!ぎぎー?』


「一理あるな、なら」


そこ、頼むから普通に会話をしないでくれ。


いや、蛮族鎧のせいですかね。ゴブリンのリーダーみたいになってんですけどー?


「知性ある生き物とは聞いてたけど、僕もアレが何言ってるかまでなんて分かんないよ」


会話をこなす健に、流石の真一も吃驚しているらしい。


因みに、全裸らしいが自前の毛皮でチンチンは見えないので助かる。


…陰毛、森のギャランドゥ。


『ギャ!?』

「影丞あんま人のチンチンばっか確認すんなよ?」


誤解です。

あは~ん
















よ か ん ?







しないな

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