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突撃隣のバンゴ

なんと、グループプレートはお金が入金できた!


ギルドで入金出金が出来る預金通帳みたいなシステムがついているらしい。


通貨単位だと思っていたあれはプレートに表記される単位が“ギル”だったから、ギルドマネーとして利用しているらしい。

普通の銅貨何枚銀貨何枚で数えるだけで、銅貨10枚で銀貨一枚になるようだ。


金貨などを持ち歩くより安全なため、商人ギルドでも起用してるので、カードにお金が入っていれば商店や色街の一部でカード払いもできるんだそうだ。


―色街(キリッ☆)


現金は基本的に健のインベントリに入れといて真一とオレのカードに小遣いとして三万づつ入れてもらう事になった。


それから必要な小物を買うために金貨一枚と銀貨三枚を渡された。


ブラとか下着とか服とか二人が入れない可能性があるので然るべき場所でちゃんとした物を買えという。


しかも、買っても見せたりしなくていいと言われた。



昨日の残りの報酬を受け取りなんだかんだで午後8時過ぎに小熊亭に帰宅。


「「「ただいまー」」」


「よう、お疲れさん遅かったな、嬢ちゃん希望の肉貰って来たから焼いてやるか?」



大将が見せてくれたのは、鯨やイルカみたいな表皮がついた輪切りの肉。


「ブラックの肉は最近手に入らないから、一枚で銀貨5枚位になっちまって高いけどな」


「あざっす。三人分お願いしまっす!」


「後パン多めで。」


「オレは、サラダ抜きで!」


昨日銀貨六枚だったらしいけど大した事ないんじゃないか?


「あいよ、そりゃいいが金は大丈夫か?」


「きんのと同じでも暫く大丈夫っす」


昨日の総額60万超えたし、今日は昨日の量を越えたらしいから大丈夫だろね。


「そうか、一応外は使えるようになっちゃいるが、今日も昨日と同じ部屋でいいよな?」


大将は話をしながらジュワジュワと肉を焼いている。


ロールパン一個と半分くらいの肉にオレンジ色のスープ半分。

ちな、味はほんのり塩。


「お腹一杯…」


げふぅ。


真一と健が我先にと残りをかっさらっていく。


無駄にならないならそれでいいが、肉美味かった。


まったりしていたら、他の冒険者の人が入ってきた。

軽戦士と魔法使いの二人だったのだが、大分“汚れて”いるようだった。


「こんばんはー!帰ってきたんで何時ものお願いします」


「おう、少し待ってろ」



四角いパンを一斤と、水筒を持って行ったので、気になって聞いてみたらホットミルクらしい。


そういや、昨日から甘いもん食べてねえな。


「…頼むか?」


「そうだね。飲みもの欲しいね」


そんな事健達も同じ考えが浮かんだようで頼むことにした。


「…大将、ホットミルクまだ作れますか?適当にこのジョッキ十杯分くらい」


「適当といいながら結構な量を要求するよな?」


黒糖を買ってもきてるから後で甘く出来るから問題ない。


「あと、フライパン買ってきたんで、ちっと台所貸して貰えますか?」


「貸せったって何する気だオメェは…」


「いや、料理じゃなくて熱加えたいんすよ」


「熱?確かにまだ火は使えるだろうけどよ…まあいいが、変な事すんじゃねぇぞ?」


「あざっす。さて、影丞仕事だ」


が、ここで二キロくらいあろうかといふ大量の根っ子が……。

あれだ、つまり根っ子を煎りやがれと…。


「…隊長、こんな夜更けにポポタン珈琲っすか?」


「カフェオレ飲みたいし」


「ボクも飲みたいや」


人任せなんだね?


空焚きの鍋とかフライパンで黒くなるまで煎るだけだったはずだから大丈夫だろうけど…。


「健のインベントリにストックあれば明日も飲めるしにゃ?」


「“にゃ”って…」


「ピカピカ」


怪訝な顔をした真一と、嬉しそうな健。一応ボケたつもりなのに通用しなかったな。


ポポタン珈琲


洗った根っ子をフライパンで、黒くなるまで乾煎りする。


間違ってもサラダ油やオリーブオイルましてやバターを入れないでください。


油炒めになります。珈琲は油をひかずに乾煎りするだけです。

出来上がったら、ポットとかに入れて黒く色がでるのを待ちます。


せいぜい、烏龍茶や黒豆茶くらいしか色が出ないけど、ドングリ珈琲とかも、珈琲豆ほどの色は出ないらしいしこんなもんだよね?


珈琲メーカーは煮出するんだから、色がつくまで大量に煮詰めてみるか?


―成功。


色々やり始めたら、見張りの大将が青い顔して見守ってた。


黒い液体なんて始めて見たと話していたよ。


少量分けてあげようとしたら、嫌そうな顔をして“勘弁してくれ”と逃げられた。


―解せぬ。


作ってくれたホットミルクに混ぜてたら十字を切って店の片付けを初めていた。


毒じゃないんだけどなぁ?


ちなみに、ホットミルク二リットルくらいで銀貨一枚たかいか安いかなら安いらしい。

高いと感じるのは日本から来たからだね。


普通に向こうの世界でも日本ほど安くはない筈だしな。


とりあえず、ポボタン珈琲にはカフェインないから眠気覚ましには向かないです。


ホットミルクに混ぜて就寝前の一息に如何でしょう?



人様の田んぼや空き地にはいりこんで、タンポポだけ抜いて歩く覚悟があればだけどな!!



一部の店で買える場合もありますので作るより買うをお勧め。します。

因みにタンポポ珈琲に関して、作者は聴きかじりの異聞録。

若気の至りで紙パックの珈琲を珈琲を煮出してみたら苦かった経験が反映されてます。



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