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超人(エキスパート)


僕は逃げる。鬼の形相をして追いかけてくる天使たちから。僕は他の兵士と違って体力にあまり自信がない。だから今も脇腹が少し痛い、今にでも休みたい気分だ。だがここで立ち止またりしたら僕は奴らの餌食になってしまう。ここでみんなは思うだろう。お前はそれで兵士か?兵士は自分の命を捨てて他人のために戦うんだろ?とでもいざその状況になってみたら自分はどうするか考えてほしい。恐らく半数の人間が僕と同じ様に逃げるはずだ。これは戦略的撤退だ。屁理屈だと思われても良い。僕はとにかく逃げるんだ。すると1匹の天使が僕に向けて輝く閃光を放ってくる。僕はそれを避けるがその衝撃は凄まじくて思わず地面に手を付いてしまう。そのせいで僕と天使の距離が一気に縮まってしまう。その時僕はウォンの言葉を思い出す。「奴らの弱点はあの小さい翼だ」僕は銃を構え天使の小さな翼に狙いを定め引き金を引く。すると放たれた銃弾は見事小さな翼に命中し撃たれた天使は地面に転がり落ちていった。撃たれた天使は塵にとなって消えていった。僕は呟いた。


「ウォンの言った通りだった・・・奴らは・・・殺せる」


僕がそう驚いていると生き残った天使たちが泣き喚く。


「ごぁああああああ!!!あああああ!!」


僕が泣き喚く天使たちを見ていると奴ら変異に気づく。羽の色が黒くなっていきおでこからは角が生えてくる。そして身長は120センチくらいだったのが190センチに変わっていた。僕はあることに気づき呟く。


「まさか、奴ら・・・堕ちているのか・・・」


そう奴らは堕ちた天使こと堕天使になっているのであった。僕は奴らが突然変異する前に逃げなきゃと思い立ち上がり走り始める。僕が少し離れた場所で後ろを振り向くと奴らは堕天使に完成されていた。そして奴らは僕に向けて赤色に閃光を放っていた!その閃光の威力はこれまでの比ではなかった。その閃光は運よく僕の横を過ぎて行き、目の前の建物に当たり、その建物は一瞬で粉々になってしまった。そして堕天使たちは魔法の力で角笛を出しその角笛を吹く。すると地面が激しく揺れ始め地面から何かがウジャウジャと産まれてくる。それの姿は顔は爛れていて、中には目や腕が無いモノもいた。そうそいつはグールであった。「なんだよ!」僕は叫びながら銃をブッ放つ!だがグールはたちは死んでも死んでも生き返ってくる。僕は絶句するその中に堕天使の攻撃が僕を追い込んでいく。僕は奴らの攻撃を躱しながらも逃げ続けたその時であった。堕天使の鋭い一撃が僕を右肩を掠めた。「うっ!」僕は地面に沈んでしむが咄嗟に身体が動き立ち上がる。だがそこに大量のグールたちの追い討ちが僕を襲ってくる。グールたちは地面に転がっている僕の四肢を裂こうとしてくるだが僕は銃で抵抗する。だがさっきも言ったがグールは死んでも死んでも生き返ってくる厄介な奴らだ。僕は血まみれになりながらも殺せない相手に銃弾を食い込ませていく、そんなことをしていると銃弾の数は減っていくだけであった。そしてその時が訪れる。銃のサイト部分に弾丸の弾が0と表記される。


「くそ!!」


僕がそう叫んだ瞬間、グールたちは僕の手足を掴み、引き裂こうとする。僕が死を覚悟したその時であった。僕に群がっていたグールたちが一斉に跡形もなく粉々になってしまった。そして何者かが僕に近寄って来てこう言う。


「おい、大丈夫かルーキー」


僕の元に近づいて来た者は、ジェダイの様なフードを被っていて顔は見えなかったが見た目は細めで両手に黒い手袋をしていて武器は持っていなかった。僕は言う。


「あたなは?」


彼はフードを取りながら自己紹介を始める。


「俺はルイ・ムジャータだ。よろしくな」


ルイの見た目は黒髪で髪は短めで、顔はインド系のルックスであった。ルイは言う。


「おい、俺をまじまじと見ていてもしょうがないだろ?早く立ち上がれ」


「あぁ・・・ごめんなさい・・・」


僕は立ち上がり「ありがとうございます」と言いながらルイの方に近づいていった。だがルイは拒む。


「待て、それ以上近づくな。さっきのグールの様に粉々になりたくないだろ?」


そんなことを言われてもイマイチ、パッとしなかった。そんな事をしていると僕のことを襲って来ていた堕天使たちがこちらに近づいて来ていた。ルイは余裕な表情で呟く。


「堕天使か・・・雑魚め・・・」


ルイは両手にしていた手袋を取り、堕天使に近づいていった。僕は何が何だか分からなかった。だが数秒後、彼の存在がわかった。1匹の堕天使がルイの範囲2メートルくらい近づいた時、その堕天使は先ほどのグール同様に粉々になりその場からいなくなった。僕はその状況を見て呟く。


超人エキスパート・・・」


ここで超人について説明をしよう。超人とは一般の兵士とは違い、特殊な力を持っている兵士たちのことを呼ぶ。だが超人たちはまだ5人しかいない。少数の軍隊である。この世界の人々が生きていられるのはこの超人たちがいるからといっても過言ではない。そしてこの物語の主人公ジンの憧れの存在でもある。ルイはジンの方を向きながら言う。



「何ボーとしてやがるんだルーキー!早く武器を取りに行きやがれ!」


「あ!はい!!」


僕はその場を後にするであった・・・・



                  第2章 終



どうも皆さんオハヨーダ!神暁翼です!

また投稿が遅くなってしまって申し訳ございません!

You Tube活動を集中的にやっていましたw

あと個人的に書きたかったシナリオがあったのでそちらを執筆していました。

これからもマイペースで投稿していきたいなと思っていますのでよろしくお願いします!

ではまた次回!バイバイ!

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