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傍観者

作者: ぴーとゴーの間

少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです

あの子の頭はちぐはぐしている。

いつも鮮やかに色付く

あの子はいつだって上手に考えがまとまらない

言いたいこともまとまらない

独り言のようで人に伝わらない

好き勝手に動き回る身体

まとまらない話を永遠と友達に話す

気付いてる?友達愛想笑いしてる


そんなあの子が消えた。

どこにもいない

身体はあの子がいない抜け殻だ

身体が震えた 全身ガクガク、ガタガタ

急に震える 泡を口から作っては倒れる

ちょっと大丈夫?

あの子は暴れる

あの子は心の病気になったと周りは言う

あの子は病院に連れて行かれてベットに縛られた


両親はあの子のためだと言うが、縛る必要はあるのだろうか

あの子は逃げる

走って走って外に出たがっている

その度に医者がベットにあの子を縛り付ける


やめて!

縛らないで、助けて

ここから出して

やめて。


その度に彼女はここがどこなのかわからない

人々の声がささやく。

聞こえてくるはずがない心の声が聞こえてくる

ざわざわ クスクス

悪口 笑い声に 大衆のざわめきに 


耐えられない


あの子は涙がこぼれた


頬をすっーと流れた涙



あの子は

小さな声で


助けて


と呟いた。


誰にも届くと思わないが呟いた。



わたしはあの子を見つめてきた。

あの子は両親から渡された手鏡を見て、

わたしは呟く


ここから出して!





あっ、母の声だ。

お母さん助けてここから出して

お母さん!!

お母さん





「植物状態から10年、いい加減夢から覚めて頂戴お母さん、寂しいわ」



私は、ここにいるよ 


ここから出して!!






ここまで読んでいただきありがとうございます

初めて書いた小説です。

植物状態の主人公を描きたかったのですが、頭に浮かんだことを書いてみました。


傍観者とあの子は同一人物です。傍観者の私は脳みそを人間のように表しました、あの子は心を表しました。

読み辛い中読んでいただきありがとうございます

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