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異世界乙女に呼ばれたけれど俺にチート能力をくれ  作者: たけのこーた
プロローグ:荒地の魔女
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第二話:ハゲとマントとモヒカンと

「アニキぃ!こいつ目を覚ましたみたいだ!」

「あぁんテツゥ!?なにか言ったかぁ!?」

「アーニーキィ!だからーー!」

「狩りは始まってんだ後にしろぉ!ピララ!チチン!エンジン上げるぞお!」

「へいアニキ!」

「あいアニキ!」

「先生!」

「分かってるよ」

ハゲ二人が元気に返事するとバイクはさらに唸りをあげて砂煙の中を突き進む。

轟音と共にガソリンが焼ける臭いが辺りに充満していく。

どうやら先頭にいる刀を持った兄貴と呼ばれたモヒカンがどうやらボスらしい。

先生と呼ばれたのは恐らく雇われたか外部の人間だろう。一人だけ帽子を被ったうえで全身をマントで覆い浮いた雰囲気を放っている。まあ俺としては全身をマントで覆っている奴よりも明らかにモヒカン二人とハゲ二人の方が異様にみえるわけだが……。先生と呼ばれた人物が銃口を天に向けると引き金を引く、子気味のいい破裂と共に黄色の信号弾が空へと昇っていく。映画の中で見たことがある、あれが信号弾ってやつか――。ずしりと、地面がひときわ大きく揺れる。バイクと並走するかのように地面が次々と盛り上がっていく。

「出るぞ!機砂蛇デザボーグだ!」

轟音と共に地中からそれは姿を現した。バイクごと人間を軽く呑み込んでしまえそうな巨大な口、蛇のようにしなやかな機械の身体で覆われた全身を傷つける事は並大抵の事で傷つけるのは不可能な様に思えた。

デザボーグは大きく振りかぶったかと思うとその巨大な体躯で地面を抉る。

「どわあああああああああああああああああ!」

身体が宙を舞いバイクごと地面に叩きつけられる。幸い豊富な砂がクッションとなり何事もなかったが俺を貼り付けにしてたバイクを運転していたテツと呼ばれた方のモヒカンはどうもそうはいかなかったらしい。

「おーい、あんた。無事かー?」

駆け寄って状態を見てみる、脈はあるようだがどうやら完璧に気絶してるようだ。

「…………ん?」

あれ、拘束が解けてる。

「アニキィ!」

「わ―ってるよ!《獅腕撃》!」

アニキと呼ばれた男は刀を抜くと同時に鼻先に二発、くぼみがある所を正確に刀の柄で殴る。あれは確か元の世界の蛇も持っていたピット機関と呼ばれる場所だったか。

「シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」

「でたらめに噛みついても当たんねぇよ!そうら!《獅爪閃》!!」

続けて蛇の身体を辿るように駆け下りながら部品のようなものを切り落としていく。

「エンジン落とした!――今だ!チチン!ピララ!」

「「砕石級爆発魔法ダイナマイアス!」」

デザボーグと呼ばれた大蛇の身体がの表面が次々爆ぜていくのが見える。

「いったぞテツ!…………テツ?」

応答はない、そりゃ気を失ってるからな。俺は力いっぱい叫ぶ。

「モヒカンなら気絶してる!俺は何をすればいい!?」

「ああ!?起きたのか!ならお前でもいい!砕砂級魔法プリマラくらいは使えるな?体勢を立て直すから時間を稼いでくれ!鼻先で爆発起こせば怯む!」

「いや使えねぇよ!!!!!!!!!」

何だよプリマラって!ついでにハゲが魔法放ってモヒカンに魔法を要求されるこの世界から分かんねぇよ!

「冗談言ってんじゃねぇ!じゃねぇと死ぬぞ!」

「シュルルルルルル……」

爆発が巻き起こした黒鉛の隙間をかき分けるように大蛇はこちらへ突進してくる。

「ちょっと!?蛇さんこっちに来たんだけど!?」

「黒煙で視界を打撃でピット機関を潰してんだ!必然的に臭い頼りにお前らの方に行く!」

さっきまで紅茶飲みながらパソコン見てたオタクにどうやって魔法が打てるというのか。

後ずさりしようとして背後にいる人影に気付く

確かこいつは――――モヒカン達に先生と呼ばれていた奴だったか?

「君なら出来る。ほら。腕を突き出して……?」

「ゴアアアアアアアアアアアアアアア!」

目の前に大きくあけた口に鋭い牙が迫りくる――――。

「ええい、もうどうにでもなれー!」

やぶれかぶれで右腕を突き出す。

「ちちんぷいぷい!」

俺の腕が大蛇の口の中に入ると同時に轟音と共にすさまじい衝撃が全身を駆け巡る。

次に目を開けた時には、デザボーグと呼ばれた大蛇の上半身は跡形もなく蒸発していた。

「っていたあああああああ!?ねぇ!これ腕が変な方向に曲がってない!?」

マントから顔をのぞかせた彼女は、心なしか笑みを浮かべているように見えた。

「ほらね、ちゃんと出来ただろう?」


「C級モンスターを一撃…………?」

「あいつ……マナの枯れた砂漠でこのレベルの爆発魔法を……?」

「おいおいおいおいアニキ、俺たちやべー奴拾ったんじゃないですかい?」

「ねぇ!なんか右腕から香ばしい臭いするんだけど!これ大丈夫だよね!?」

「さっさと調査始めるぞ……つってもここまで吹きどんでちゃあな……」

その直後だった。ひと際大きく地面が揺れる。それも先ほどとは比べ物にならないものだ。

「アアアアアニキ!?これは一体……」

「……おい、誰かさっきの奴のしっぽを確認した奴いるか」

「ずっと地面に埋まっただったような」

「お前ら全てを捨てて今すぐ逃げろ!こいつはデザボーグの――」

地面が盛り上がり先ほど吹き飛ばした蛇頭と同じような蛇頭が次々と姿を現す。

「――変異種タイプオロチだ!」

残りの頭数、実に七つ。残った左腕で同じ魔法を打てるにしてもあまりに数が足りないように思えた。


場所:ノドカラ砂漠

A級モンスター:荒れ地の魔女      120000000G(生死問わず)

B級モンスター:デザボーグ(変異種)    50000000G(完品のみ)

C級モンスター:デザボーグ(成体)     1500000G(完品のみ)

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