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淡とした空き箱  作者: 羽葉世縋
7/8

僕と墓標と夏の虫

せめてアサガオのようでありたかった。

太陽に向けて精一杯背を伸ばし、そこに至ろうと思う。

ただ高く背を伸ばして太陽を眺め続けるような、ヒマワリは嫌だった。


最初は同じ土の中、僕を待っていると言ったあなたは先に上へ向かう。


気まぐれに被ってみた土の山を押しのけて、僕はまた立ち上がる。

あなたは土の中。墓標代わりのヒマワリが太陽を眺める。

僕の墓標はポケットの中に転がっていた種から育ったアサガオ。

地を這いヒマワリに絡みついて上へ。


あなたが太陽なら、僕はあなたを眺め続けるヒマワリだ。

太陽であるあなたがヒマワリなら、僕はアサガオになれなかった。


焼け爛れた夏の世界がもう少しで終わりそうだ。


虫一匹鳴かない、空だけが時間を示す。


神様、死という尊厳を僕に返してください。

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