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僕と墓標と夏の虫
せめてアサガオのようでありたかった。
太陽に向けて精一杯背を伸ばし、そこに至ろうと思う。
ただ高く背を伸ばして太陽を眺め続けるような、ヒマワリは嫌だった。
最初は同じ土の中、僕を待っていると言ったあなたは先に上へ向かう。
気まぐれに被ってみた土の山を押しのけて、僕はまた立ち上がる。
あなたは土の中。墓標代わりのヒマワリが太陽を眺める。
僕の墓標はポケットの中に転がっていた種から育ったアサガオ。
地を這いヒマワリに絡みついて上へ。
あなたが太陽なら、僕はあなたを眺め続けるヒマワリだ。
太陽であるあなたがヒマワリなら、僕はアサガオになれなかった。
焼け爛れた夏の世界がもう少しで終わりそうだ。
虫一匹鳴かない、空だけが時間を示す。
神様、死という尊厳を僕に返してください。