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淡とした空き箱  作者: 羽葉世縋
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水晶の骸骨

青いダイヤが富士山頂にあるという。

信じ難いが神が護っているとも言われるそれを、仮に粉にして飲んでみれば不死の妙薬となるのではないかと考えた。

試してみる。

部下を山頂に登らせ、祀られているそれを持ち帰らせた。

粉末にして手頃な位置にいた兄弟の兄の方に飲ませる。

弟には赤いダイヤ。


なんということだろう。とうとう見つけだした。

49体の死骸の転がる部屋で泣き叫ぶのは兄の方だった。赤いダイヤを飲ませた弟の方は泡を吹いて死んでいた。


この情報が知れ渡っても困る。

兄の方は北アメリカ大陸に捨てた。

青いダイヤの量産を進めた。そして研究員全員で飲んだ。


とある日に起きた世界を巻き込んだ爆発。ほとんどの死骸はもはや焼けるまもなく海に落ちたという。

我々も南アフリカ大陸と思われるところまで飛ばされた。

妻を探す。

砂漠の中を蠢くのは呻き声をあげる骸骨たちだった。


ダイヤモンドなどと語る旅団に幾度も殺される毎日。しかし、不死の体は周りの砂を巻き込んで蘇る。後悔はないが、誰が誰なのかもわからずに永遠を生きるのはとても辛いことである。


天界図書館所蔵「呪いのダイヤモンド」より引用

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