江戸、閑話休題と悪役令嬢と重力系
クトゥルフ系の異世界転生させてくれそうな優しい名状しがたき神を探すのに手間取っているので、閑話休題。
誰か!異世界転生させてくれる神を紹介してー!
____________________________________
「おはようございます、安堂氏。」
「おはよう、江戸くん。」
朝から本を読んで安堂氏を呼び止めて、いつもの雑談タイムに入る。
「最近ライトノベルで不思議に思ったことを聞いてもいいですか?」
「ラノベの不思議なところなんていっぱいあると思うし、何より君のチャレンジが一番不思議だと思うけど。」
「えへへ…あ、それでですね!いつも不思議に思ってたんですけど、悪役令嬢ってなんですか?」
「なんで僕に恋愛系の話するんですかねぇ…あんまり知らないけど、たしか王道恋愛物に出てくるお金持ちの悪役のことだと思うよ。」
「へぇ〜、なんでそんなのが流行るんでしょうかねぇ。」
「みんな、王道恋愛にスパイス効かせたいんでしょ。知らんけど。」
「私は転生するくらいだったら、やっぱりシンデレラとかのヒロインがいいです。」
「最近の人は主役よりも成り上がりが好きなのだよ。」
「転生してまで悪役になったら、気苦労底知れませんよ。」
「その気苦労が異世界にあるから楽しいんでしょ。」
「はぇー、最近の人は楽したいのか苦労したいのかわからないですわ。……あ、もう一つ。」
「ん?何?」
「重力魔法はかっこいいんですか?」
「んー!わかる!かっこいい!」
「まったくわからないです。」
「圧縮、反発、跳躍、反重力、とどめのブラックホール!その汎用性の高さと強さはロマンがある!」
「興奮しないでください。」
「どうしてわからないのか、わからない。」
「だって目に見えないから地味だし、鼻につきます。」
「地味ならエフェクトつければいいでしょ!?後二つ目は君のさじ加減だろ!」
「エフェクトつけるくらいだったら、火を操る魔法が使えたほうがかっこいいですよ、絶対。」
「何故鼻につくのかわからない。」
「重力は無双チートバッカするんですもん!それなのに汗ひとつかかずにドヤ顔と薄っぺらいセリフで壮絶な戦いだったぜ、なんていった日には私その本を破りかねないです!」
「どこまで気にくわないんだよ……」
「炎のほうが動いてる感じがします。」
「重力使いだってそれなりに動くだろうよ。」
「でも、腹立つ。」
「君の毛嫌いはキャラクターの三人に一人は当てはまるだろ?」
「あ、わかります?」
「図星かよ。」
この後、重力使いのよさと悪さを語り合ったりした。
まだまだクトゥルフを調べるタイム