決別
美紀はある程度の覚悟はしていた。むしろ、彼女を解放してあげたいと思った程だ。無理なのだ。美紀は知っていた。憧れや親愛は愛ではないと。
美紀はメールを打った。返信はないかもしれない。だから、全てを記した。駅の近くの総合公園で明日の十四時に噴水前のベンチで待っていると。
送信し笑う。最後に会うのは馴染みのない公園。最後の最後まで美紀は紀美子を愛していた。
だから、此処にしたのだと思った。
返信はなかった。美紀は紀美子のアドレスが変わっていないことだけを知った。
静かな朝だったような気がする。朝早くにバスに乗り、駅の近くの珈琲専門店で朝食をとる。確か、圭織が以前、この店のパンケーキが美味しいと煩いくらいに言っていたのを夜中、ふと、目が覚めた時に思い出した。
朝食をしっかりととり、美紀は二杯目のコーヒーを飲みながら、パンケーキとコーヒーの写真をメールに添付し、『今、食べてます。美味しかった』そう、圭織に贈ると、起きていたのだろう。瞬時にメールが返ってくる。
美紀はふふと笑う。絵文字たっぷりのメール。
『いいなぁ。てか、美紀、一人? あたし、今日、暇なんだけど……用事がなければ会わない?』
美紀は目を細め、指先を動かす。
『ええ、十五時に駅の改札にどう?』
午後に回想終わらせたいです。なんだろう。全く関係ない連絡で心が晴れたり、温まったりすることってありますよね。そして、あらすじにコメディって書いてありますが、結構、暗い。きっと、いろんなことが解決したらコメディ寄りになるはず! いや、どうだろう。




