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始まるわけにはいかない!  作者: あおと
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異変

美紀のターン!!

 なんだろう。圭織の様子が何だかおかしい。具合が悪いわけではなく、なんだろう。気分が悪いように思えた。どうしたのかしら、実際、そう、訊ねても良かった。でも、何だか、言葉より先に美紀は指先に触れてしまった。

「……何?」

 刺のある言葉に冷たい視線。美紀は笑う。別に理由なんかなかった。

「触れたいと思う欲求に従うのはおかしいこと?」

 本当にそう思っていた。だから、何も考えずに自然と口にしてしまう。圭織は途端に嫌な顔をした。美紀は目を細めた。何度も見たことのある顔つき。圭織は美紀を露骨に嫌悪している。それはなんだろう。異性愛者が同性愛者に向ける冷たい眼差しに似ていた。

 ただ、圭織は何も言わなかった。

「……」

 やがて、冷たい眼差しはゆっくりと消え、困ったように美紀を見つめている。美紀は息を吐く。圭織は怯えているようだった。

 

 このまま、一人にしていいものだろうか。いや──

「圭織、ちょっと待っててくれる?」

 美紀はスマートフォンを取り出し、圭織の前で電話をかけはじめる。

誰に電話しているのでしょうか。

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