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第2話 

まだいける!

俺なら大丈夫さ!

あきらめたらそこで終わり。

 ドスン。という音が森の中に響き渡る。

 もちろん俺だ。

 無事転生に成功し、この森に落ちてきた俺だが、どうやら計算外のことが起きたようだ。

 

 俺の種族はダンジョンマスターそして姿種族は吸血龍・・・そう龍である。赤みがかった黒色の鱗、目側で10メートル程ある蛇のように長い身体。その長い身体を支えるには短すぎる4本の手足。

 そう、俺は人型ではないことを考えていなかった。

 

 落ちてきた時に下敷きになって倒れてしまった木々たちには申し訳ないが、この体勢をどうにかしたい。今俺は横向きに倒れている。

 取り敢えず蛇のように蜷局を巻き首を上に持っていく。

 蜷局を巻いた状態であたりをキョロキョロ。


 ダメだ木しか見えない。

 どうやら広い樹海に転移してきたようだ。


 先ずは、この身体を使いなれることから始めるか。

 確か東洋の龍は翼はないけど飛んでいたような気がする。飛ぶというよりかは浮いているのほうが正しいかな?


 っということで飛ぶ練習だ。

 先ず、蜷局状態を解除し長い首を天へと伸ばすそのまま短い腕を天に向かって伸ばし二足歩行になりさらに尻尾をバネのようにして一気に飛び上がる。

 そして、落ちる。


 なぜだ!?

 今絶対飛べると確信していたのに。樹海全域が見渡せるぐらいまで飛び上がったので成功だと思ったのに何がいけなかったんだ?

 もしかしてスキルか何かなのか?

 もう一度ステータスを確認してみるか。


「ステータス」



 ◇◇◇


 名前 ゼロ・インフィニティ

 種族 ダンジョンマスター(吸血龍)

 レベル 1


 体力 25000/25000

 魔力 32000/32000


 筋力 5000

 耐久 7800

 俊敏 4800

 運  80


 スキル

【吸血レべル1】【龍眼レベル1】【眷属化レベル1】【再生レベル1】【龍燐レベル1】【幻術レベル1】【覇運】


 称号

【転生者】【豊作の神フレイアの加護】


 現在使用可能DP1000

 ダンジョンコア数 0

 ダンジョンサービス 使用してません


 ◇◇◇

 

 ステータスを見る限りだと飛ぶことができそうなスキルがないな。東洋龍が飛んでいるイメージは嘘だったのだろうか?

 いや待て、俺はダンジョンマスター。ダンジョンを作ることが目的であって空を飛ぶことが目的ではない。

 そうだ。飛ぶのはまた今度にしてダンジョンマスターとしてのことをしよう。


 それではダンジョンポイントでダンジョンコアを手に入れよう。

 


 ・・・・・・どうやって購入するのだろうか?

 そういえば吸血龍の話ばかりしていてダンジョンマスターの説明を何も受けていなかった。俺のバカ。

 如何しよう。ここはノリと勢いでどうにかするしかない。


「ダンジョンポイントの使用」


 ステータスを呼び出すときの要領で言ってみた。



 ダンジョンコア 100DP

 領域化1キロメートル 10DP

 スキル覧

 選択召喚

 ランダム召喚 



 

 あ、なんか出た。

 如何やら成功したようだ。


 お、スキル覧ってものがある。もしかしたら空を飛ぶためのスキルがあるかも・・・・・違う違う先ずはダンジョンコアを呼び出すんだ。

 いや待て、本当にここに呼び出していいのだろうか?どこともわからぬこんな樹海にダンジョンを作っても人が来ないのではないだろうか。それなら飛行系スキルを入手し、人里近くにダンジョンを作ったほうがいいような気がする。そうと決まれば。


 

 スキル一覧

 検索 飛行能力

 

 該当数3件


【浮遊】 250DP

【飛翔】 500DP

【重力制御】 5000DP


 

 う~ん。

 ここは【浮遊】スキル一択だな。【飛翔】スキルは絶対羽を使って飛ぶスキルだろうからな。【重力制御】に至っては論外。DPが足りない。

 ってことで【浮遊】スキル交換っと。



 スキル

【吸血レべル1】【龍眼レベル1】【眷属化レベル1】【再生レベル1】【龍燐レベル1】【幻術レベル1】【覇運】【浮遊】


 


 よし手に入ってるな。

 1000DPあったのが750DPまで下がってしまったが別にいいだろう。

 そういえばDPってどうやって増やすんだろ?

 ま、あとで考えよ。

 

 スキル【浮遊】発動。

 

 ふわりと身体が持ち上がりまるで風船が空を飛ぶかのような感覚。

 先ほどまでとは違い浮いているという実感がある。

 身体を蛇のようにくねらせて空を優雅に泳ぐ。


 やっぱり、何処までも続いてるなこの樹海。

 まあ、そのうち人里が見えてくるだろ。

 ちょっとそれまでスキルの確認をしよう。


 ステータス画面を開いてスキル覧をタップ。


 吸血

 血を吸う能力。

 体力と魔力を回復させるレベルにより回復量が異なる。


 龍眼

 遠くを見渡せる【千里眼】と相手のステータスを確認できる【鑑定眼】を併せ持つスキル。

 レベルにより能力に変化あり。


 眷属化

 己が認めた者に血を与えて眷属とするスキル。

 同意の上で発動可能。

 眷属と化したものは身体能力種族進化する。

 レベルにより異なる変化がある。


 再生

 傷や欠損などを回復させるスキル。

 レベルにより回復量と回復速度が変わる。


 龍燐

 耐久力の上昇と状態異常の耐性を持つ。

 レベルによって耐久率が上がり、状態異常も無効化しやすくなる。


 幻術

 相手を惑わし誘惑するスキル。

 レベルによってその幻術は本物と区別がつきにくくなり、又幻術が相手にダメージを与えることもできる。


 覇運

 幸福を呼び寄せるスキル。

 ごくごく稀に発動する。

 あまり期待しないほうがいいだろう。


 浮遊

 身体を浮かせるスキル。

 気を抜くとどこまでも浮かび上がってしまうので注意が必要。



 成程成程。

 なかなか使いどころがいいスキルばかりではないか。流石吸血龍の能力。

 そして、やはり【覇運】先輩は発動しにくいようだな。期待しないほうがいいと言っているし。それに、心配していたような事は起きていないようなので俺の心配のしすぎの様だ。ま、こんなことを考えてるとってな、フラグかな?


 そう考えて飛んでいた瞬間、腹に物凄い衝撃が伝わってきた。


「グッ!なんだ!?」


 俺は慌てて下を見る。

 俺と地面との間には20メートル程の距離がありそう簡単に届くはずが無い相手が地面からこちらを見ていた。


 身長2メートル程の大きさで主体は狼の体でありその体つきはゴリラのようである。灰色の毛皮に覆われ腕は丸太のように太い。2足歩行でこちらを身上げ戦闘態勢に入っている。



 ◇◇◇


 名前 設定してください

 種族 グラップラーバーサークウルフ

 レベル280


 鑑定に失敗しました。


 ◇◇◇



 は!?

 おいおい、強さを読み取れないってそれは無いですぜ【龍眼】の旦那。

 マジでどうしよ。


 いやマジで如何しよ。俺攻撃系スキルなにも持ってない。

 相手は魔物でレベル差279。攻撃方法不明。強さも不明。

 これ死んだな。

 

『ワオオオォォォォォンンンン!!!!!!』


 狼ゴリラと睨めっこしていると遠くの方から狼の泣き声が鳴り響いた。

 まさかと思い声のする方へ【龍眼】の旦那を発動。

 そして、こちらに向かってくる群れを見て冷や汗をかく。

 

 やばいやばい。

 狼ゴリラの群れが此方に向かってものすごいスピードでやって来ている。

 そして案の定【龍眼】の旦那の鑑定は失敗。そんな群れが約30以上。ハハハ、参ったなこりゃ。

【覇運】先輩!起きてください!貴方の力でこのピンチを乗り越えさせてください!


 そんな俺の願いが通じたのか俺の腹に連続の衝撃が伝わってきた。

 その痛さに【浮遊】の効果が切れてしまい狼ゴリラがいる地面に落ちる。

 俺の願いは狼ゴリラに伝わったようだ。


 地面に倒れ伏す俺とそんな俺を見下ろす狼ゴリラ。そしてそんな俺をあざ笑うかのように狼ゴリラの群れが到着。


 そして俺は・・・・・。



「ダンジョンコア作成」


 ダンジョンコアを生み出した。

 

明日投稿したらその後投稿しているのだろうか?

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