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練習

「...998っ!」

「...999っ!」

「...1000っ!」

ふぅっ、と息を吐いてベンチに向かう。バットをケースに挿すとマネージャーから、お疲れさま、と麦茶が渡される。

「さんきゅ」

俺は麦茶を飲みながらまだ素振りを続けるチームメイトを見る。素振りは何も考えずにバットを振り回すのではない。どこに来た球を、どこに打ち返すのか、イメージする。最後に振ったのはインコースベルト高。腕を折り畳んでサードの頭上をライナーが超える。フェンスまで転がる長打コースだ。ホームランは当然最高に気持ちが良いが、長身には苦手だろうとインコースを狙ってくる投手に対してしてやったりと打ち返すのも気分が良い。野球は心理戦だ。本能だという者もいるが、それは一部の特別な選手に限られている。少なくとも高校野球においては、頭を正しく使えば通用する場面は多い。

1000本の素振りを終えた者から上がってくる。時刻は午後20時。電灯を点けてこの時間まで練習するのもいつものことである。

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