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ネット恋愛  作者:
8/12

第8話

私は携帯を手にしたまま、しばらく固まっていた。

隼人はなんで今更、私にメールを送ったのか・・・。

凄く気になった。

でも、なんだか見るのが怖かった。・・・<<怖い>>と思う理由などないのだけれど。

とにかく内容を見なければ。

私は『たかし』と『知美』のメールを後回しにして『隼人』のメールを見る事にした。

本文を開くボタンを、なかなか押せなかった。

指が震えて押せなかった。

でも、少し指に力を入れると簡単にボタンを押せた。

本文が表示された。

私は、反射的に顔を画面から背けていた。

恐る恐る画面の方へ目線を向ける。

内容はこうだった。


<<えー。江戸時代だって!斉藤も江戸時代だって言ってたし。>>


・・・は?意味が分からない。

江戸時代って何?斉藤って誰やねん!

ただはっきりしているのは、このメールは隼人が私に送ろうとしていたものではなく、間違って私に届いたという事だけだった。

なんだか腹ただしかった。

間違いメールを送って来た隼人にも、そんな隼人にちょっと期待していた自分にも。

私はメールが間違って届いた事を隼人に知らせるのをやめる事にした。

どうせくだらない内容の様だし・・・。

それより何より、3ヶ月ぶりのメールがこんなメールっていうのが嫌だった。


次に私は『知美』からのメールを開いた。


<<おはよ〜。朝早く起きちゃったのでメールしてみましたぁ↑夏休みも残り半分。思い出作ろ〜よ!>>


「知美早ぇーよ・・・。」

確かにメールの受信時刻は朝早かった。

でも私はこのメールを見てちょっと嬉しかった。

私も、このまま何もない夏休みは寂しいと思っていたから。

意思の疎通というか・・・さすが知美だなと思った。

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