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ネット恋愛  作者:
7/12

第7話

「お姉ちゃん〜、タオル持って来たけど?」

洗面所のドア越しに陽介が言った。

「あーありがと。洗濯機の上に置いといて」

洗面所に顔を出した私は、言い終わるとお風呂場のドアを閉めた。

<<カチャ>>ドアの開く音と共に人の気配。

陽介の姿が、ドア越しに確認出来た。

なんだか緊張した。じっとしていた。いや、動けなかった。

胸が高鳴っているのが分かった。


<<パタン>>ドアの閉まる音と共に、人の気配は無くなった。

金縛りが解けた様に、私の身体は動きを取り戻した。

陽介が持ってきたタオルで身体を拭き、服を着た。


洗面所のドアを開けると、そこではまだ陽介が朝食を摂っていた。

・・・少し呆れた。

モゴモゴと口を動かしている陽介を横目に、私は自分の部屋に戻った。


部屋は凄く暑かった。

なぜかというと、お風呂に行く時なぜか窓を閉めていた。

「あっち〜」

せっかくお風呂に入ったのに、もう汗ばんできた。

私は急いで窓を開けた。扇風機を<<強>>にした。

机の上に置きっぱなしになっていた携帯に目がいった。

そういえば、起きてから一度も携帯を触っていなかった。

私は、机の上の携帯に手を伸ばした。

サブ画面にメールのマークがあった。

誰からのメールなのか、予想はついていた。

携帯を開いて、メールの受信ボックスを見た。

新着メールは三通だった。

一番初めに届いていたのが予想通り『たかし』からのメールだった。

受信時刻・・・1:53分。熟睡していた時間だろう。

『たかし』からのメールを開く前に、残りの二通は誰からなのか確認する事にした。

受信時刻・・・6:25分。友達の『知美』からだった。

友達グループの中でも特に仲のいい知美。だから<<友達>>より<<親友>>って呼んだ方がいいのかな・・・。

最後のメール。

受信時刻・・・9:14分。・・・『隼人』・・・。

三ヶ月前に別れた大好きだった彼。

別れてから初めて来た『隼人』からのメールだった。

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