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ネット恋愛  作者:
5/12

第5話

夢を見た。

見知らぬ男性とデートをする夢。

手を繋いで買い物をして、おそろいのストラップを買って・・・。

私は、その男性が『たかし』だと思った。

しばらく私は、夢の余韻に浸っていた。


窓を開けると、少しひんやりとした風を肌に感じた。

一気に目が覚めた。

すると、昨夜お風呂に入らず寝てしまった事を思い出した。

なんだか身体が汗ばんでいる様に感じてきた。

「お風呂に入ろう」

私は下着とノースリーブ、ズボンを持って部屋を出た。


階段を降りると、すぐキッチンに出る。

キッチンでは中一の弟、陽介が朝食を食べていた。

「お姉ちゃん、おっはー」

「・・・あんた、おっはーって」

今時、あいさつに<<おっはー>>なんて使う人は滅多にいない。レアキャラだ。

「ねぇ、お母さんは?」

「何かねぇ〜電話かかってきてねぇ〜さっき仕事行ったよ〜」

陽介の喋り方は独特だ。なんというか・・・スローペース?

陽介と話していると、こっちまで喋り方がスローになる。

「ふーん・・・ってまだ9時前じゃん!」

「緊急事態発生みたいだよ〜。お母さん大変〜って叫んでたもん」

「へぇ〜・・・」

・・・叫んではないでしょ。心の中でツッコミを入れてみた。

それより保険会社に勤めている母は、最近大変そうだ。

今日、母が帰ってきたらマッサージでもしてあげようかな・・・。


洗面所のドアを開けると、夏だというのに冷たい空気でいっぱいだった。

私は持ってきた着替えを洗濯機の上に置いて服を脱ぎ始めた。

シャツを脱ぎ、ブラを外すと、中三にしては十分すぎる胸が露になった。

短パンを脱ぎ、パンツを脱ぎ、私の身体を隠すものが何一つ無くなった。

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