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ネット恋愛  作者:
4/12

第4話

退室をした私は、パソコンの電源も切った。

たかしと少ししか話していないのに、時計を見ると30分以上経過していた。

多分、私のタイピングが遅いからだろう。


目が異様に疲れた。コンタクトが乾いている。

「はぁー・・・目薬どこだっけ・・・」

夏は目薬をほどんど使わない私は、5分くらい探してやっと見つける事が出来た。

目に水分が補給された。

水分が補給されたところで、私はたかしにメールを打つ事にした。

携帯を片手にベットにダイブする。

「はぁー・・・幸せぇー・・・」

何故か私は毎回ベットにダイブ、そして毎回幸せを感じる。小さな幸せを感じる。


幸せを十分感じた私は、たかしにメールを打ち始めた。

打ち始めたのはいいが、なんとなく文面が気に入らなく何度も消した。

打っては消し、打っては消した。


<<綾です。メールしてみました。バイト頑張ってね。>>


結局は、ありきたりというか、無難というか・・・とにかく何分も時間を掛けて<<綾です。メールしてみました。バイト頑張ってね。>>という文字を打ち、送信ボタンを押した。

なんだか開放感があった。仕事をやり終えた様な。


しばらく机の上に置いた携帯を眺めていた。

たかしからの返信を期待している自分がいた。

でも、携帯が鳴ることも、光ることもなかった。

本当にたかしはバイト中なのだろう。何故だかホッとした。

ん・・・?たかしがもし、すぐに私のメールに返信していたら、私はたかしに何て返しただろう。

きっと・・・<<バイト中じゃないの!?>>こう返していたと思う。私の性格上・・・。

でもおかしい。ただのメル友のたかしに、どうしてこんなにも干渉しなければならないのだろう。


『たかし』が『綾』にはまっていく様に、『綾』も『たかし』にはまっていく感じがした。

この感じは懐かしくもあり、少し怖いとも思った。


こんな事を考えているうちに、私はいつの間にか眠りについていた。

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