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客星、月に入れり(かくせい つきにいれり)

作者:jh
外資系証券会社で働く菅野朋彦(かんのともひこ)めぐる三人の女性の物語。
主人公の七瀬祓(ななせはらえ)は丸の内の外資系証券会社で働いている29歳の元看護師。看護師をしているシングルマザーの母親に育てられ、他の選択を考えることもなく看護師になった。今この会社で働いている理由は、一足先に病院を辞めて同じ会社で働いている元麻酔科医の清原伊知子(きよはらいちこ)に声をかけられたからだ。伊知子はもともと「七瀬祓」という名前に興味を持っていた。伊知子に声をかけられなければ、祓は激務で生活パターンも不規則で給料も安い看護師という仕事をいまだに続けていただろう。彼女は伊知子には感謝をしていた。
七瀬祓は自分には看護師の適性があったと思っている。関係を持った男たちが喜ぶ姿を見て嬉しくなることがその理由だ。彼女は年の離れた既婚者としか関係を持ったことがない。簡単に言い寄られ、言い寄られると心を許すが、自分が壊れた家庭で育ったせいで、関係を持った男の家庭は壊したくないと思っている。そのせいで、別れはいつも彼女から切り出し、相手はそれを受け入れる。
祓は伊知子から「菅野さんと寝ているでしょう? 彼の匂いがする」と言われる。麻酔科医だった伊知子を金融業界に誘ったのは菅野朋彦(かんのともひこ)だった。
「世の中には楽で給料の高い仕事はない、などと言われますけど、その言葉を信じるのは楽で給料の高い仕事があることを知らない人たちです」菅野のその言葉に伊知子は心を動かされた。
その菅野は既に転職して会社を去っている。
祓は菅野との関係を清算する決意をする。
七瀬祓の独白
2025/08/13 23:39
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