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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

いなくなりたいその時に

作者: ころん

いなくなりたい。どこかに逃げたい。

死にたいのではなく、生きていたくない。

こんな自分は消えてしまいたい。

かといって実行する勇気も出ない。いつも、あと一歩のところで踏みとどまってしまう。


苦しい、誰か助けて。と思いながらも、こんな自分には助けを求める価値なんてない。

そんなことを考えながら、Xで「死にたい」と呟く。

誰に当てた訳でもないその言葉は、FFもいない鍵付きアカウントの中で今も空虚に漂っている。


メンタルが崩壊した人向けに、世の中には様々な相談窓口がある。有名人が自殺したあとには、ウェルテル効果を防ぐために「いのちの電話」が紹介される。


私は、いのちの電話は利用したことはないが、「あなたのいばしょ」という匿名のチャット相談は利用したことがある。それは、数十分待ちは当たり前、下手すりゃ数日間繋がらないなんてこともざらにある。

世の中、私のように辛い人が沢山いるんだと知り、少し安心する自分がいる。

いなくなりたくなる気持ちを抱くことは普通なのだと思いこむ。明らかに普通ではない自分を、「普通」だと取り繕って日々を過ごす。


たいして能力も無いくせに、色んなことに手を出していく。そのせいで、やらなければいけないことが積もっていく。どれもこれもが中途半端。死のうとした時でさえ中途半端。何かをやり遂げることなんて出来やしない。それでも色んなことに手を出してしまう。もう少し身の丈にあった生活を心がけたい。


2年前に書いた生活信条を、この前見つけた。

それには「七転び八起き」と書いてあった。私にも、何度失敗しても立ち上がる気力があった頃があったらしい。今はもう、立ち上がる気力なんてない。七転び八起きではなく、七転八倒になってしまった。

転んだ後、起き上がるのが怖い。起き上がってもまた転ぶことが目に見えているから。何度も転んだ経験が、私を卑屈にさせる。起き上がった先にある景色の魅力よりも、恐怖心の方が先に立つ。それでも起き上がろうとする勇気は、私にはない。私は弱い。そして、それを直視する強さもない。だから消えたいと考えてしまう。


消えたくなることは多いが、実行する勇気も出ない。

成功させる自信もない。中途半端な結果になる事が目に見えている。

そんな時には現実から目を逸らせるしかない。

リフレーミングなんて気休め程度。結局、問題の解決には繋がらない。

認知の歪みに気がついたとしても、考え方は変えられない。

たとえ知識を得ても、私にはそれを使いこなす能力が足りない。

今ある現実を嘆いても、何も変わらない。そんなことは分かっている。かといって、現実を変えることは難しい。それが出来るなら、今このような状況に陥っていない。


死んだら迷惑をかけるらしい。

でも、私は生きていても迷惑をかけている。

どちらの迷惑の方がマシなのだろう。


私は現世に向いていない。

感想でも批判でも、何かしらの反応をしてくださると嬉しいです。


※この文章は自殺を推奨するものではありませんし、遺書でもありません。

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