番外編 今の私
番外編としてフロリア視点を書いてみようと思います
私はフロリア・タイフーン。今は先生の助手だが前は魔人の国で魔法に関する研究者だった。魔法に関する様々な論文や発見をした結果。私の研究を盗もうとする輩が現れ研究機関から逃げた結果が今だ。今は逃げて良かったと思っている。私を先生に合わせてくれたのだから。
今でも先生との出会いは思い出せる。実家がくれた物資が底をつきかけ深い森を逃げるように歩き回り疲れ果てて倒れてしまった私を助けてくれたのが先生だった。しがない研究者だと名乗った先生を最初に見たときは不思議な方だと思った。こんな深い森で何の研究をしているんだろうと思ったが科学という素晴らしい学問を研究していることが分かり私が思わずその場で弟子にしてくださいと言ってしまったほどだ。
そんな懐かしいことを思い出した朝。身だしなみを整えてキッチンまで行く。キッチンにたどり着くと既に人間の女性に擬態した先生がサイフォン式コーヒーメーカーでコーヒーを作っているところだった。
「おはようフロリア。今日も頑張りましょう」
「おはようございます先生。今日もよろしくお願いします」
「今日もいつものでいいかしら」
「はい。カフェオレでお願いします」
先生から出来立てのカフェオレを受け取る。甘さと苦みが絶妙で朝にぴったりの味だ。
「今日は美容関係の研究から始めるわよ」
「分かりました。準備しておきます。」
そんな会話をしていると眠そうなサラがキッチンにやってきた。
「おはようサラ、コーヒーいる?」
「おはようございますサン先生。フロリアもおはよう。コーヒー頂戴します」
ブラックコーヒーを受け取るサラはブラックコーヒーを飲みながら今日の予定を先生と確認する。
「サン先生。今日は何から始めますか」
「美容関係から始めようと思う。その後は機械関係だ」
「分かりました。準備しておきます。」
同じタイミングでコーヒーを飲み終わった私とサラは早速研究室に向かう。
パソコンや必要な機材を準備する。そしてちょうど準備し終えたところで先生が研究室に降りてくる。
「準備は終わっているみたいだね。さあ始めようか」
先生がそう言って研究が始まる。
「今日はまず美容関連の化粧水を数種類を比較して効果を確かめるところから始めようか」
化粧水の効果を比較するこの実験は化粧水を肌に付けて効果を確かめるという簡単なもの。数種類を確かめる中で先生と共に意見を交換する。
「うーん①の化粧水の方が浸透するのが早いですね」
「でも④の化粧水の方が浸透は遅くても保湿力が高いですね。先生どういたしましょうか」
「もう少し比較した後。別の実験に移る」
「分かりました」
その後は比較実験の後。発電関係の研究と新たなPCの性能試験が行われた。
今日も滞りなく研究は進んだ。
夜になったため今日の研究と実験は終了し夕飯になる。
「サラとフロリア。今日はステーキよ」
「美味しそうです。この肉、先生が早朝に狩ってきた鹿の肉ですか」
「ええ。熱いうちに食べちゃいましょう。いただきます」
私も合わせていただきますといって食べる。ジューシーでとても美味しい。
美味しい肉を食べていると先生が話してくる。
「二人ともPCにはもう慣れた?」
「いえまだです。誤字や脱字も多くPCの機能を十分に扱えていません」
「私も同じですサン先生。失敗が多く申し訳ありません」
「いや良いんだよ失敗しても。重要なのは失敗から何を学ぶかだよ。失敗は成功のもとだからね」
「そういっていただけて心が楽になりました」
そうこう会話をしていたら夕飯をペロりと全員が食べてしまった。
「ごちそうさまでした。明日は衣服の自動生産についての研究と実験から始めるよ」
「分かりました」
「今日はもう遅い。もう寝ようか」
私たちはそれぞれの部屋に戻りベッドに入り明日の事を考えながら眠りにつく
明日も頑張ろうっと。
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