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あの夏に戻りたい
公園の椅子に腰掛け君に口づけをした
狐の嫁入り 僕達に嫉妬しているのか?
焦らず風に吹かれても負けず
僕は仕事を遂行する
君の髪が揺れる
ずっと憧れだった君
今は僕の右手と君の左手は
しっかりと結ばれている
この瞬間 ずっと続きますように
切り取った時間の過ぎ去る早さに怯えてしまうけど
青い空 そよぐ木々 太陽の光がとても気持ちが良いね
節感 春夏秋冬
詩ならば何時 どの季節を謡ってもいい
そこに自由がある 秘め事がある
僕達の青春は時に雨で時に晴れ
喫茶店で珈琲を頼み何時間もお喋りしたね
あの時代は何か盲目な濁流 そうだなぁ
怒涛の時代とでも言えばしっくりくるか
世界は進歩し続け
科学で何でも出来る様になっていった
今 僕達が与かっている恩恵は全ての親達のおかげ
汗水が沁み込んだ根性の科学
止まらない人の進化 小さな命の為に
季節は巡り巡って僕達と世界を変えた
便利でなくてもいいから君のいたあの夏に戻りたい




