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詩のお墓  作者: 敬愛
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全知全能

僕の頭は爆発した

治る見込みは無いらしい


人は何かに寄りかかって

初めて自分とは何かを知る事が出来る

他人は鏡なんだ 自分とは何故生まれたのか

考えるだけ馬鹿らしい事なのさ


絶対的 全ては事前決定事項

自然界の前では 

地球に立っている

それだけで誇らしくありがたいと思え


僕の頭という容器から溢れ出す知識は

数十年の重みを持つのだからどんどん奪って頂きたい

まぁ元々大して勉強してた訳じゃないから

薄っぺらいんだけど


僕は神だと言ったら人々は遂にご乱心か

良い人だったけどなぁと言うかもしれない

でも八百万の神という言葉があるし

厠にも神がいるらしいよ 臭いのに

ご苦労様


何も知らない事 それを無垢とか白痴とか言うと

人はカッコ付けるな 阿呆がと言う


僕は心臓がギューッてなる

ああ、この人こんなに苛められてカワイイ

反論もしないで雑魚どもの泳ぐ大海を

くじらの様にゆったりと回遊しているのだ


僕は人から嘘吐きだと言われているが

嘘はついた事が無い 

それが嘘なんだね 大変参考になりました


もう僕は言葉を持たない 意志も無い

心臓がギューッってなるっていうのも嘘

ホントは自分の事だけ心配してドキドキ


時々近所の犬に挨拶 軽く会釈

不思議なんだ そうです神と宇宙の話です

え? 死んだら無になるのですか それは知りませんでした

じゃあ明日坊主を殴ってきます

神を殺したのも実は僕なんです

お前が殺したのは無抵抗な善人だ

警察署の取調室でそれが何か? と問う


何だったんだろう 衝動的な反逆

不思議なんだ 宇宙の事ばかり考えていたから


子供が僕の顔を見て何故か挨拶する

そんな事が続いてそれだけの偶然で万能感感じちゃったんだ

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