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詩のお墓  作者: 敬愛
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心の支え

僕が悲しみに暮れて俯いていた時

貴方は笑って目を真っ直ぐに見て一緒に死のうか?

と言ってくれた 泣きたかったけど惨めだから泣かなかったよ


終わらせ方を考える時 猫じゃないからひっそり自殺の名所に行くわけではないけれど 病院で管だらけで常に機械にぴこぴこ体調を慎重に管理されながら逝きたくはないから


そしたら彼女は笑った 

人間綺麗に死ななくても良いじゃない だって生きている事が美しいんだからって 


嗚咽を聞かせまいとしたけど性能のいい今時の通信機はそれさえも拾ってしまう 


神様が犬を拾うみたいな 軌跡を描いて 天に昇りたい気持ちになれたら笑いに火をつけろ

ひたすら言葉で遊んで 絵画の様に詩歌を一枚にしたい 


男は猛獣ではなく優しくあれ それならば 自分の心だけは救われる

いつだって虹はかかっているし いつだって星は輝いているんだ 視えないだけの事 


自由帳を開いてごらんよ ほら記録がいっぱい 


不幸も十字架も薔薇だって光っているんだ 主張しているんだ 冷たい風が運んでくる 氷の妖精は 僕達の息を一層白くして 心の黒を洗い流してくれる


だから死ぬなんて言うな 馬鹿馬鹿しい 死ぬんならそっと綺麗な机の上に遺書を一筆書いてから それからだよ


約束だけは守るよ 

逃げないで 戦おう 貴方が死のうかと言ってくれたから

恐れないで 見よう 彼女が生きようと言ってくれたから

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