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詩のお墓  作者: 敬愛
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今日吹く風は

今日吹く風は我々の思惑などとまるで無関係に自由で

それを感じる事で僕達も風になったような気持ちになれた日々があった


いつからか風に忌々しい物を感じるようになったのは風が変わったんじゃない

君が不自由になったんだ 東にも西にも南にも北にも春を告げる 春風


遥か遠くからやって来たんだ 春が来たんだよと伝えにね


今日吹く風は我々が毛嫌いする向かい風だが風は謝りはしない

それを身勝手と言う人は既に頭に血が昇って血管の切れそうな人

風はそれを冷ますためにあえて向かい風を送る


遥か遠くからやって来たんだ 夏が来たんだよと伝えにね


今日吹く風は庭の木の葉を蹴散らす風 秋が来ましたよと

伝える為だが煙たがれる それでも風は強く吹く


ご老人が来年の春の新しい芽吹きに希望を見出して生きているのを

知っているから


遥か遠くからやって来たんだ 秋が来たんだよと伝えにね


冬の風は悪い風 みんなが風のありがたさを忘れているから

怒って冷たい風を吹かせる ただ恋人同士がより寄り添えるようにと

優しさも見せる


遥か遠くからやって来たんだ 冬が来たんだよと伝えにね


今日吹く風はとても自由で 明日吹く風は気まぐれ

風に見出すもの 風に流されるもの 風に乗せられて聞こえる音


風は知っているんだ どんな事でもね だって地球の吐息だから

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