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詩のお墓  作者: 敬愛
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人生はすごろく

僕は心が弱い

だからこそ出来る事がある

あいつは卑屈だと言う人がいる

だから僕はくっくっくと笑う

満足だろう


僕には自尊心が無い

だからこそ出来る事がある


君達の仲間に入るには僕は

あまりにもすぐに折れそうな葦で

一段低い所から話し掛けるしかないんだ

逆に言えば

陛下は決してひざまづかず腰を折るように

人々に話し掛けるように


僕はあまりにも頭が悪くて

嘲笑の対象で

いつもいつも投げやりで

根性無しで


そんな僕だから人を傷つけないように

細心の注意を払っている


なんてのはとんでもない嘘で

いつも一番にあがりたい

ニヤッと笑っているすごろくおじさんなのさ


悪い奴ほど長生きするっていうからさ

色々やってきたけどさ

どうやら僕は自身の命にさえ責任を持てない

空回りの自転車


僕を傷つけて喜ぶ奴がいて

そいつを僕が憎んだとして

それは精神の正当防衛ではないのか

どうして弱い者は縮こまっていなくてはいけないのか

分からない輩がいるから日本から犯罪が無くならないのだろう


我慢して我慢してキレたとしても

それは三つ子の魂百までですと

許されるものではないけれど

今 僕は人に向かって拳銃の引き金を引こうとしています

その前に消えたい

一気貫通の悦びと痛みで

涙を流す彼女


一夜の夢にしがみついても良い

それは誰にでもあることだから

僕にもある事だから


バイバイありがとうさようなら

酒乱 やけっぱちじゃないけど

今言わなきゃ何時言うんだい?

僕が消えて無くなる前に

遺言と言うものを残しておきたいじゃないか

それがたとえ後世に残らなくても

戒名は怒助平非官能矛盾太子と名付けてくれ


ふざけきった戦士に天使が舞い降りてきて

地獄へと突き落とした

最後に見たのは白い羽の赤ん坊のあかんべー

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