表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩のお墓  作者: 敬愛
21/209

百合の花を目印にして

殺したいほど好きでした

貴女と私は瓜二つ

貴女が悲しければ私も悲しい

貴女が喜んでいれば私の幸せ


相克の谷を抜けて再び出会う

双子の私たちは愛し合っている

でもそれはあくまで姉妹としての事


貴女は気付いていないでしょう

姉が妹に恋するなど 人に知られたら

なんと不埒なと言われるだろう


だけど世界が焼け落ちて

くすぶる炎の熱さに私たち焼き殺されたとしても

貴女と一緒なら怖くないの


きっと輪廻転生して私たちはまた繋がる

胸元に刺した百合の花が目印


貴女を残酷な愛撫で快楽の都へ

連れ去りたい 気味が悪いほど貴女が好きだよ


嫌われるのが怖くて言い出せなくて抱きすくめられられたくて

濡れて 人の 人としての性が正常だとしても性情は変えられない


口づけしてここで 溶け落ちるほどの熱い口づけ


女同士だから感じる快感 抱きしめたらとろけるほど柔らかいだろう


貴女の全て奪い去りたい 世の中がどんなに差別の目を向けても

私は貴女を愛してる 間違っているけどそれが真実


殺したいほど好きでした

貴女と私は瓜二つ

貴女が悲しければ私も悲しい

貴女が喜んでいれば私の幸せ


貴女はもうこの世にはいない

私だけの愛する妹 最期とても苦しそうだったから

私は愛の名のもとに貴女を手放したの


私は愛の名のもとに貴女を殺したの

そして私もすぐに貴女の元へはせ参じる


意識が遠のく 私 間違ってないと言い切れる

二人の恋は貴女が気付くことなく終わったけれど

またいつか会える 螺旋の生命の魔力で


遺伝子はひとつ 二人だけのもの

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ