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詩のお墓  作者: 敬愛
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苦しくてせつなくて愛しくて

苦しくてせつなくて愛しくて抱きしめたいの でも

貴男は天使のような目で私を見つめる

だから私は悪魔の独り言をつぶやく

我儘でごめんね 気持ちの整理がつかないだけ


愛される資格 そんなものがあるなら

私にその切符を下さいな

通行手形が手に入るなら

天国でも地獄でもない宇宙の果てで凍りつきたい


苦しくてせつなくて愛しくて抱きしめたいの でも

貴男は天使のような目で私を見つめる

だから私は堕天使の笑みで応える

どっちつかずでごめんね うまく笑えないだけ


許される資格 そんなものがあるなら

あの日の口づけを忘れてほしい


貴男が愛してるその人を知ってるけど

すれすれの隙間を狙う

それは恋の戦い 


苦々しい瓜のように

口の中にいつまでも残る幻味

私は微笑みもままならないのに貴男は


刹那に感じ取る恋の香り

引き裂かれる定め

許してください

まだ貴男とはもう貴男とは

遠く見つめる 事しか叶わず


苦しくてせつなくて愛しくて抱きしめたいの でも

貴男は天使のような目で私を見つめる

だから私は処女の淫靡さで誘う


いやらしい女と思われたくないけど

冷たい傷 洗い流して どこまでも

聖なる出血を 眺める

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