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詩のお墓  作者: 敬愛
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僕の敵は僕だけであってほしい

もう人を呪うのにも疲れた

隠居するとは言って無いよ

僕の敵は僕だけであってほしい


流れる汗も涙も血も自分だけの物

それなら誰も傷付かない


父には申し訳ない事をした

まだまだ長生きして欲しいと言うのが本音

でも彼は死にたいと口にする


ああ 宝くじ一等当たらないかな

そうすれば父は救われる

僕も多少の贅沢は許される

しかし結局くじはくじ 夢見るだけで終わる


何か疲れた 燃え尽き症候群かも知れない

何の実績も無い癖にこの小生意気が嫌われる原因

でも僕の敵は僕だけであってほしい


傷付くのも 呪われるのも 苦しいのも

全ては僕へと向かう


さぁその槍で僕の心臓を突き刺せ

神よ もはや僕など誰も必要としていないから

傷も命も全部病院に捨てて来るよ


ただ家族揃って夕べの時を過ごしたかった

だが 悲しいね 人と人とは

近づきすぎると折衝せずに 殺生するもの


それでもいいさと踏み込むのは良くない事だよ

人には人それぞれ事情があるからね 

それを自浄するのも二乗するのも結局馬鹿らしいこと


もう議論なんてしたくない

僕の敵は僕だけであってほしい

祈りは祈りの中に留まらず

僕の生きてる理由となるなら

祈る価値もあるのだろうね

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