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詩のお墓  作者: 敬愛
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恋したみたい

貴方の背中に恋したみたい

暮れなずむ街 自転車に乗って

商店街の並ぶ坂を二人で通る


ああ こんな日々がずっと続くなんて

まるで夢のようです


時は経ち 二人いつか冷めてしまったけれど

それでも切れないのが絆

愛し合う行為が無くても 義理と記憶が

鮮やかに この胸を再び焦がすから


いつまでも恋してときめいていたい

それが女心だから 


夢の様に過ぎ去ってしまった

日々にご褒美として 金婚式


貴方の背中は昔と違い

狭く小さくなったけれど  

それでもそっと抱き締めたいような

郷愁に駆られる事もある


貴方の背中に恋したみたい

二人で乗った観覧車 初めての口づけに

頭がくらくらした事を今でも思い出す


ああ 連れ添った二人の歴史に終わりが来るのだけど

それでも愛だけは どちらか死ぬまで心臓に燃やし続けたい


お別れの時ね さようなら 

私は言えるよ 幸せでしたと

それをくれたのが貴方でした

結局私の全てが 愛でした


夢のように過ぎ去ったけれど私忘れません

貴方のあの日の温かく大きな背中を

遺影で笑いかけてくる貴方を今でも愛しています


貴方の背中に恋したみたい

暮れなずむ街 自転車に乗って

商店街の並ぶ坂を二人で通る

そんな夢を見るのです 今でも

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