幕間劇 キルの日常
遅れました
幕間劇 キルの日常
「よし完成した。アンデット・ホーン・ドラゴンの素材で新しい剣、『バルフェルト』だ。」
試し切りと新しい魔法も使ってみるか。
『ワープ』
転移魔法である荒野にたどり着いた、よし、やるか。まずは新魔法を使うか。
「右腕武装『フレアブル』、左腕武装『フリーブル』、そして完全武装『レリフ』」
火と氷の魔力を両腕に纏う。そして、全身に雷の魔力を纏った。
この新武器『アックスエアルバスター』にマグマガシェットを装填
『マグリット・エグゼ』
巨大な炎の塊が放射した。
炎の塊は、崖の斜面に直撃した。
どがぁーっと音を立て周辺の地面は溶解した。
「うへっ!威力半端ない。」
アックスエアルバスターを銃モードから斧モードに変形させる。
「モードアックス」
今度は、目の前にある大岩に向かって一振りをした。
「雷神刃」
大岩は綺麗に切れた。
「雷神ガシェットを装填してなくても切れ味よすぎ。」
アックスから銃に変形しながら実験を繰り返した。
「今度は、モードアックスピアー」
槍モードにも切り替わった。成功した。
「さて、戻るか。クランハウスに。『ワープ』」
クランハウスの自室に転移すると、メルルとルイがソファーに座っていた。
「何をしているの?」
キルはベビモスの素材で錬金をしたコートを脱ぎながら、二人に声を掛けた。
「キル様をお待ちしておりました。父よりこれを預かりました。」
キルは、恐る恐る手紙を読むと、顔が一気に青白く変わった。
「なぜ、アックスエアルバスターの存在がばれているの。こわっ」
二人は、手紙の内容は知らされていないのか、キルから手紙を受け取った。
(転移で戻り次第、王城に登城しなさい。ギル、ルイとメルルと共に。それと、最近制作した武器も持ってきなさい。)
メルルは、苦笑いしていた。
「仕方ない、これは逃げたら打ち首だな。ルイ、メルル。兄さん連れて登城しようか。『ゲート』」
重い空気を纏って転移したキルであった。