第8話 事後処理
第8話 事後処理
キルは、あの戦いから3日も寝ていた。
「体痛い。精霊召喚ってここまで反動強いのか。」
ベッドから起き上がり、出かける準備をした。
「キル様、起きられましたか?」
ルイが、バンっとドアを開けた。
もう少し静かに開けてくれよ。うるさいから。
「ルイ、もう少し静かにあけなさい。ドアが壊れますよ。キル様、これからどちらに行かれる予定ですか?」
メルルに聞かれ、キルは壁にかけてあった、片手剣「レーヴァテイン」を腰に付けた。
「剣の練習で時空の狭間に行こうかなって」
空間魔法で黒いモヤを作り出した。
「キル様、待ってください。父が起きたら王城に来てほしいそうです。」
えー。はぁ、仕方ないな。
『転移』
「気が重いな。」
王城の会議室前に立ち、ノックをした。声がして、中に入ると、国王の他、国の重鎮が数十人座っていた。その中にプルカレ王国の第一王女であるカノも座っていた。
「キル来たか。片手剣「レーヴァテイン」を持っているってことは、修練に行こうとしていたな。」
ギルに声を掛けられて、横に座る。
「お前たち兄弟に今回は助けられた礼を言う。」
ユーレイに礼を言われ、むず痒くなった。
「それよりも、キル、ギルよ。お前たちが持っている剣と槍は、どこで手に入れた。前まで持っていなかったよな?」
ユーレイは、キルやギルの腰に目線を移した。
「これは、神器・雷の剣で「レーヴァテイン」です。兄、ギルは、神器・氷の神槍「コキュートス」です。横に座っておられる、カノ様から二振り譲渡されました。」
重鎮達からどよめきが出た。
「神器とは、また大それた物をお前らは」
ユーレイがあきれ果てながら話を続ける
「まぁいい。今日呼んだのは、他でもない。キル・ハーライ・アメルダ、そなたを伯爵から辺境伯に、ギル・ハーライ、そななたは、騎士爵から3階級特進で子爵に任命する。ギルには近衛騎士団団長兼アメルダの隣にある領地、ラーテイ領を授与し、これからは、ギル・ハーライ・ラーテイと名乗るといい。それとキル、そなたのクランハウスでカノ・エルラ・プルカレを匿ってほしい。いわゆる、護衛も兼任してほしい。」
面倒ごと押し付けたな、
「承知しました。」
ユーレイは頷き、重鎮たちも頷いた。
「それでだ。プルカレ王国が攻めてきた件だが、かの国のクーデターに巻き込まれたと思われる。まったくいい迷惑だ。」
ユーレイは憂鬱そうに話す。カノが申し訳ない顔をしていますよ。お養父様
「この件は一旦終わりだ。また攻めて来たら対応よろしく頼のむ。」
重鎮や文官がユーレイの言葉に頭下げた。
「長かった。さて、時空の狭間にやっと行ける。」
キルは、うきうきで魔法を発動して、黒いモヤに入っていった。




