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ランクSな魔法銃剣士の冒険記  作者: 飛龍ノ刃(竜にゃん)
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第4話 御前試合と裏切り①

第4話 御前試合と裏切り①


魔族侵攻から1週間がたった。

「はぁ、今日も平和だな。」

背伸びをして欠伸をしていたキルに、ギルは魔導書で頭を叩いた。

「痛っ。兄貴、本で殴るなよ。しかもそんな殺傷能力の高い魔導書で」

頭を抑えながらギルに文句を言うと

「お前が腑抜けたことを言うからだ。それと、陛下からの呼び出しだ。ほれ、手紙。」

キルは受け取ると読みだした。

「また面倒くさいことに巻き込むのか。兄貴、御前試合の申し込みだって、しかも10日後に。相手は、ララトル・アル・アレーン・レファル子爵だって。誰?」

キルはギルに聞くと

「ララトル子爵か。お前には言っとく。メルル王女殿下の婚約を迫っていただ方だ。色々と悪行が報告されている。まぁそしてお前はこの前の一件で爵位上がったが。」

ギルがそういうと、キルは、聞いていないといった顔をした。

「知らなかったのか。あっ、知らないか。お前が魔力を全て使い果たして3日間寝ていたから、その間に決まった。これよりお前は、キル・ハーライ男爵からキル・ハーライ・アメルダ子爵だ。おめでとう。メルル王女とルイ王女殿下が陛下にすごい形相で食い下がっていたのだからな。陛下が怯えていたぞ。」

(メルルとルイ何やっている。てか、子爵か。てことは、領地経営しないといけないのか。)

「兄貴、それより、この御前試合という名の決闘は受けるよ。こいつを血みどろの血祭りにあげればいいのだろう。楽しみだな」

キルは、ウキウキになりながら外に出て行った。その後ろ姿を見てギルは、

「あいつ笑顔であんな事言っていたが、背中から怒りが漏れ出ていたぞ。」

珍しく怒りのオーラが滲み出ていたのか、ギルの顔は引きつっていた。

「あいつキレたらまずいことになるから対策しておかないとな。」

そんなことをつぶやくと、メルルは疑問に思い、ギルに聞き返した。

「キレたらどうなるのですか?」

ギルの顔からは笑みが消え、答えた。

「我を忘れて、敵が木端微塵になるくらい痛めつけ、さらには、半径2㎝は吹っ飛ぶ。あいつ怒らせたらマジでやばい。経験上。」

メルルとルイは数分固まっていたが、我に返った。

「御前試合の場所は、東の荒野にしましょう。あそこなら吹っ飛んでも大丈夫です。父様に確認します。」

メルルはギルに行った。メルルは、ルイとは双子で妹だがしっかりしている。


御前試合当日

「キル様はあの果たし状が来た日に出て行って帰ってきませんでしたね。」

ルイがギルに話すと

「あいつの事だし、何かしらやらかしてきそうだな。おっ、ララトル子爵が来たぞ。なんだ?あの重装備は、動きにくそうだな。」

ギルは、そう話すと、ララトル子爵は、重そうな大剣を地面に刺した。

「ララトル・アル・アレーン・レファル、只今、到着いたしました。陛下におかれましてはお忙しい中このような僻地までご足労をかけましたことありがとうございます。」

子爵は陛下へ、定型の挨拶をした。

「それで、私の相手であるキル・ハーライ・アメルダ男爵はまだ到着していないのでしょうか?」

男爵か、伯爵になったことは知らないようだな。陛下が口を開き、

「男爵ではない。そなたが相手にする男は。キル・ハーライ・アメルダ伯爵だ。言葉に気を付けたほうよいぞ。それに、来たようだ。」

陛下の目線には、黒い影が見えた。

「あいつ、何ていう恰好をしているんだ。まったく、あれは、キルが俺にはまだ早いと言って封印してた装備だな。しかも陛下から賜った防具一式だ。」

キルは、青く輝き銀色を放つ氷河を纏った様な姿をしていた。腰には、新調した太刀というか刀を4本とホルスターに納められた銃を装備していた。


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