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真紅の龍の英雄録  作者: 鬼覇神璃冬
第一章
4/22

修羅木とグループ

誤字脱字などがありましたらご指摘お願いします。

∞∞∞∞∞

翌日、朝教室に入ると既に登校しており、梟夜の隣の自分の席に座って本を読んでいた。

梟夜が自分の席に行き朝の挨拶をする。

「おはよう、冬崎。」

素っ気なかったが大丈夫だろうか。

と梟夜は不安がる。

結果。

「…あら、柊君。おはよう。」

問題はなかった。

水鈴もまた素っ気なく返してきた。

「冬崎、なに読んでるんだ?」

「内緒よ。」

内緒にする必要性が全く感じられないんだが、と梟夜が心で呟く。

もしかしてライトノベルというギャップかと梟夜は本を見ようとするが。

「ライトノベルじゃないわよ。」

心を読んだのか!?と梟夜は動揺した。

もしかしたら複数持ちではなかろうか、と梟夜は考える。

そう、今現在能力を複数持っている複数持ちという者が多くいる。

第三階級や第二階級の複数持ちならなんどか見たことがあるのだが第五階級のレグロムの複数持ちも話に聞く。正直そいつは本当にチートだろう。

ー閑話休題ー

複数持ちという予想を梟夜は立てるが、実際そんなわけではなく単純に水鈴の勘が良いだけなのだが、梟夜はそんな事も知らず水鈴に質問する。

「なあ、お前ってもしかして複数持ちか?」

「そんな分けないでしょう。私のレグロムは一つだけよ。」

「じゃあ、なんでオレの考えが読めたんだ?」

「あなたの考えは読み取り安いからよ。」

「まじかよ!?」

「嘘よ。単純に勘がそう言っていただけよ。」

それはそれで凄くないかと梟夜は感心していた。

すると、梟夜にクラスの女子が話しかけてきた。

「あの~梟夜…くん。ちょっと…いい、かな?」

実にあざとい表情でその女は話かけてきたのだが。梟夜は朴念仁なのだ。

「おう、どうした?」

正直そこは少し照れなければいけない場面なのだが、梟夜は自分に好意を寄せているとは思いもせず素っ気なく返した。

しかし、動揺はしていた。

何故なら、自分に自ら声を掛けてくる者などいないと思っていたからだ。

ましてや女の子、割と動揺はする。

梟夜は動揺している中で女は覚悟を決めたかのように言った。

「あの、こ、こ、こ、こここここれ受け取って下さい!」

ニワトリの如くここここ言っていた女は梟夜にハートのシールで閉じてある手紙を渡してきた。

「じゃ、じゃあ失礼します。」

女はそのまま顔を紅潮させ自分の席に戻った。

が、梟夜はラブレターとも知らず関心のない表情でいる。もう一度言おう。

梟夜は朴念仁なのだ!

「何だ、この手紙?」

梟夜が皆なら誰でも分かるラブレターを見つめながら呟くと。前の席の金髪の男が声を出した。

「入学して二日で告白とは。モテるなぁ。」

皮肉な言い方で言ってきたことに梟夜は少しイラッとしつつその人に声を掛ける。

「うるせ。というか本当にラブレターなのか?」

「いや、顔と仕草みりゃ分かるだろ?お前、マジの鈍感か?」

「そうかもな。」

「おっと、自己紹介してなかったな。俺は雷銘修羅木。よろしく。」

修羅木が手を差し伸べてきたので梟夜は自己紹介をしながらその手を握る。

「お前、本当にイケメンなのな。最近は赤髪なんて見ないし。」

「そうか?オレにはお前の方がよっぽどのイケメンに見えるが。」

「…イヤミにしかなんねーよ。」

修羅木は呆れながら言う。

そう、梟夜は自分自身の第一印象にかなり自虐的なのだ。顔も性格も。唯一身長だけは何も言ってはいないが。(身長は180あるのでかなり大きい。)

「実際、お前今このクラスで割と有名だと思うぜ。昨日新しく出来たグループでも話があったし。」

「…まじか…」

自分が有名だと言うことと

入学早々新しいグループが出来ていることに、梟夜は驚きつつ声を漏らす。

すると、修羅木はある提案をしてきた。

「じゃあ今日だけでも内のグループ来るか?それなら自覚持てるだろうし、内の奴等も喜ぶだろうし。」

「んー。どうしようか。」

梟夜が悩むのは他でもない、水鈴とも話がしたいからだ。

しかし、新しい友達をつくりたいという気持ちもあるので梟夜は今日だけグループでいることを決める。

「じゃあそうさせて貰う。今日だけだけど。」

「おう、それで全然大丈夫だぜ。大歓迎だ。」

しかし、水鈴をどうにかしたい梟夜は提案する。

「冬崎も一緒に来るか?」

否、誘った。しかし。

「いや、お断りするわ。正直集団活動は好みじゃないの。」

断られ素直に分かったと言うがどうしてもどうにかしたい梟夜は水鈴に提案する。

「じゃあ、今日一緒に帰らないか?」

「ええ、いいわよ。また、唐揚げを奢って貰えるし。」 

「今日もかよ…」

金が…と落胆したまま修羅木は自分のグループへ梟夜を案内しようとする。が、その前に肩を組んできて耳元で話してきた。

「なあ、もしかしてお前ら付き合ってんのか?」

「違えよ。何でそうなる?」

「いや、冬崎さんはマジで心が氷なんだよ。で話しかけても誰も反応しようともしなかったわけ。お前マジで付き合ってねえか?」

「違うもんは違え。」

梟夜は否定し続け、諦めた修羅木は梟夜を案内して自分の列の最前列に行く。するとやっほーと前の男子二人と女子三人が声を掛けてきた。

「よう、お前ら。今日はスペシャルゲストがいるぜ?」

修羅木がすげえもんだぜ?ともいわん顔で話しかける。

女子勢が誰々!と興奮している中で修羅木は梟夜を紹介した。

「今!といっても一日だが話題の!柊梟夜だ!」

そう言って梟夜を前に出すと皆がおお!と声を挙げる。梟夜はどもとお辞儀する。

女子勢がキャッキャキャッキャとして男子勢はイケメンだ…と何故か見とれていた。

「な?言っただろ?」

「あ、ああ。」

梟夜は驚きを隠せなかった。まさか自分がこんなにも人気だとはと。

イケメンじゃないのに!(個人の見解です)と。

何度も言おう。朴念仁なのだ!

「皆よろしくな。」

そう言って梟夜は笑って見せると女子勢があん!…と気絶し男子勢は今のは反則だろとこちらも見とれている。

全く面倒臭いグループそうだと梟夜は心でため息をついた。

∞∞∞∞

どうにか皆が感情を持ち直し梟夜に自己紹介をしていた。

茶髪の少し長めの髪の守谷大和。

緑髪のサラサラヘアーの山陰鳥彦。

紫髪で短髪の司波川凛。

黒髪のロングヘアーの革神紗栄子。

またまた黒髪のポニーテールの水野万里子。

そして改めて金髪の雷銘修羅木。

以上がこのグループのメンバーで皆とても仲が良かった。

皆と梟夜も徐々に距離が縮まって行きいつの間にか楽しく団らんしていた。

授業の休みにはそのグループに誘われ皆と仲良く話す繰り返し。梟夜も正直かなり楽しかった。

そしていつの間にかお昼の時間だった。

よし、食堂行くか。と席から立ち上がり水鈴を誘おうとすると、逆に声を掛けられた。

「きょうやっちー、一緒に屋上でご飯食べよー!」

万里子が梟夜に声を掛けてきた。が、自分には弁当がないので断る。

「悪いんだけどオレ、弁当持ってねえんだ。」 

「じゃあ私達が分けてあげるから!それなら問題ないでしょ?」 

「え、いいのか?」

肯定する万里子達ご一行に梟夜は少し迷ったがグループを選び共にご飯を食べることにした。

そして皆で屋上にきて共に昼食を食べていた。

「なあ、いいのか?こんなにもらっても。」

友達の弁当箱にこんもりと盛られた貰ったおかず達。

「いいのいいの!気にしないで食べて!」

じゃあ遠慮なく、と盛られたおかずの卵焼きを食べる。

「!!この卵焼きすごくうめえ!これ誰のだ?」

すると手を挙げたのは鳥彦だ。

「お前…上手いんだな。料理。」

「まあね。趣味で良く作ってるから。」

「コイツ、女子力めっちゃ求めてるんだぜ?」

「ちょっと大和!やめてよ!」

皆とゲラゲラと昼食を楽しんだ後、まだ授業まで二十分ほど時間があるなか、皆は教室に戻ろうとしていた。

「俺達は戻るけど梟夜はどうする?」

修羅木が聞いてきた。

「オレはもう少しここにいる、ちょっと外の風景を見てたいからな。」

「黄昏んなよ。」

余計な一言を残して修羅木達は屋上から消えた。

屋上で一人、風景を見る。

ごついメカニカルな建物に見たことのない形の家。

そんな殺風景をずっと眺めていた。

「兄さん達元気かな…」

そんな事を呟いていると予鈴が鳴った。

いつの間にか十五分ほど立っておりかなり時間的にやばかった。

「やべっ!急がねえと。」

屋上の扉を開けようとした瞬間。

パンッ!パンッ!

銃声が鳴り響いた。

聞こえた音ははかなり遠かったため一年生だとすぐに察する。

「マジかよ…」

梟夜はドアをバンッ!と勢いよく開け走り出した。

水鈴の設定

・冬崎水鈴

かなり静かめの女。

あまり集団行動はしたくない。

そもそもの交流をあまりよしとはしていない。

割と強い

梟夜にのみ割と話す

といった感じでしょうか。

少しずつキャラを増やしていきたいと思います。

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