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真紅の龍の英雄録  作者: 鬼覇神璃冬
第一章
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その後の話

誤字脱字などがありましたらご指摘お願いします。

授業が終わった後、梟夜は食堂で昼食を食べていた。

「ここの飯うめえなぁ。」

そんな呑気な事を言いながらモキュモキュと定食を食べる。

すると、向こうから定食のトレーを持った水鈴がやってきた。そのまま空席の梟夜の隣に座る。

「よう、さっきぶりだな。」

「…ちょっと聞きたいことがあるのだけれど。」

水鈴が梟夜の顔を見て問う。

「さっきのはどういうことかしら。」

「どういうこともこういうこともあれがオレの実力ってことだけど。」

水鈴がジト目を向けてくる。 

梟夜は慌てて言い直す。

「うーん、もっと言うならば能力を使ったらそれ以上の力が出るってことだ。」

「それは当たり前じゃないの?」

「いや、お前らが思ったレベルじゃないほどだ。使ったら…まあ校庭はほとんどなくなってんな。」

その言葉に水鈴は動揺を隠せない。そして訊いた。

「…あなた何者?」

「柊梟夜だ。」

「…」

水鈴はその後観念したのか訊くことをやめご飯を食べ始めた。

しかし、梟夜からも聞きたいことがあったため、そのまま聞いてみる。

「逆に聞くけど、お前のレグロムは第五階級の《氷の女王》だよな?」

「…正解よ。やっぱりあなたには隠せないわね。」

「隠す事も無意味だと思うぞ。そもそも第五階級じゃねえとあの威力は出せないぞ。」

「…それもそうね。」

そう言って定食の唐揚げを水鈴が食べる。

事実、梟夜も唐揚げ定食だったため、残った一個の唐揚げを食べた後、唐揚げが更に欲しくなった。

梟夜は水鈴の皿にある唐揚げを一個食べた。

「一個もーらいっ。」

「あっ…」

水鈴が声を漏らした後、梟夜は一言。

「ご馳走様でした。」

手を合わして合掌した。

そしてトレーを持って逃げようとした。しかし、

梟夜の足下はいつの間にか氷で固まっている。

そして動けなくなった梟夜の手を水鈴はつかんで離さない。

「ちょ、ちょ、あの冬崎さん?」

「あなた…覚悟はいいかしら?」

笑いながら梟夜を凍らす水鈴。

「あっ。ちょっ。あーーー!!」

梟夜が氷づけにあえて(、、、)された。

梟夜のこの声は楽しくてノリでやった声である。

しかしその事は梟夜は墓まで持って行くと決めた。

しかし、どちらにせよ梟夜が水鈴に恐怖を感じたことに変わりはなかった。

∞∞∞∞

その後、氷づけにされた梟夜は解放された後(どうやったかはご想像にお任せします。)、授業を受け、あっという間に下校時間になっていた。

入学したその日から授業を受けるなど中々イレギュラーな学校である。

「冬崎、まだ怒ってんのか?」

「さあ、どうかしらね。」

何処かで聞いたことのあるセリフを言って水鈴はそっぽを向く。

「まあ、ともかくこれからもよろしくな。」

「…まあ、そうね。あなたとは何かしらの縁が出来そうだし。」

まあ、それがフラグとなるのだがどうなるかは後のお楽しみ。

「じゃあ、またな。」

帰ろうとすると水鈴が肩を掴む。

「お、おい冬崎?」

「…唐揚げの件、許したつもりはないわよ。」

結局かよ。

梟夜は大きなため息を付く。その後逃げようとするが氷づけにされて動けない。

もう逃げられないと梟夜は観念した。

「…たく、わかったよ。帰りに最近出来た唐揚げ屋で奢ってやるから。それで許してくれるか?」

「それなら無論よ。」

「ったく、ただでさえ金がないってのに。」

「何か…言ったかしら?」

水鈴一体に冷気が舞う。周りが凍りはじめる。

「いや、ナンデモナイです。」

∞∞∞∞

その後梟夜と水鈴は唐揚げ屋に行って唐揚げを買って公園のベンチで唐揚げを食べていた。

「このボリュームとおいしさでこの安さはやばいだろ…」

梟夜がレシートを見ながら言う。

そう、その唐揚げ屋、六個入りで350円という激安。更には味は一流という最高のお店だった。

しかし金欠なだけあって梟夜は買っていない。さすがに哀れに思ったのか水鈴が唐揚げを一個あげたが。

「そうね、ここの唐揚げはとてもおいしいわ。」

モキュモキュとむさぶる水鈴。

水鈴を見ながら、梟夜はある疑問に思った事を言った。

「なあ、冬崎。思ったんだけど、なんで初対面だったオレにそんなに仲良くしてくれるんだ?それにお前、他の奴等とはあんまり話してなかったみたいだし。」

水鈴は迷うことなく言った。

「これと言った理由はないわよ。単純に席が近かったから、それだけよ。」

「…そこは気を使って、最初にあった友達だからよ。とか言うとこだろ。」

「そんな分けないでしょう。」

あまりにも冷血な反応に梟夜は言葉を言う。

冗談でも言えるだろう!午前中みたいに!

と心で叫ぶ。

すると水鈴が前言を撤回するように言った。

「でも、あなたには少し興味が湧いたわ。」

「興味?」

「そう。まず第一に私と会ってナンパをしてこなかった事に少し驚いたわ。」

「驚くことなのか?さすがにナンパをしてこない事だって何回かはあるだろ?」

「確かにあるけれどあなたを含めて数えても一桁よ。」

リアルな苦労人じゃねえか。

と梟夜は少し哀れだとつい思ってしまった。

が、しかし実際水鈴は本当に可愛いー否、美しいのだ。

正直、それは梟夜も心で思っていた。

しかし、梟夜にとってはそれでも惚れるではなく単純に友達になりたい、と思っただけなのだ。どこぞのヤリ◯ンのような連絡先交換どうこうなど別にいいのだ。

恐らくそれを水鈴も理解をしていたのだろう。実際、後に分かることだが水鈴は本当に人との交流をあまり良く思っていないのだ。

そのため、興味だけでここまで動くものかと水鈴自身が思っていたのだが、それは心の内に潜めておく。

「まあ、ナンパで困ってんなら言えよ。苦労人のお前の力になれるならなりたいし。」

「…苦労人という言葉はともかくそうするわ。」

梟夜は、おう任せとけ、と応答した。

「ちなみに話を戻すけれど興味はもう一つあるわ。」

「オレのレグロムにか?」

「少し違うわね。それを含めたあなたの実力よ。能力なしであそこまでの実力。尋常じゃないわ。」

水鈴はかなり梟夜を認めているようだった。

「そこまで言わなくてもいいと思うけどな。実際オレは鍛えたから壁を壊せただけだ。」

「…まあ、今はそれで納得してあげるわ。」

そう言って残りの一個の唐揚げを食べる。

時刻は20:00過ぎで梟夜は女子をこんな夜遅くまで侍らせるのは良くないと梟夜は思ったため、水鈴に帰ろうと提案する。

「ええそうね、時間も少し遅いしね。」

「じゃあ、またな。二回目だけど明日からもよろしく。」

「そうね。二回目だけれどよろしく。」

二人はそれぞれの帰路につく。

その時の二人の感情は一緒だった。

中々深い縁になりそうだ、と。




一応梟夜のキャラ設定紹介します。

・柊梟夜

赤髪短髪ちょいボサでもツヤあり

次で分かるがイケメン

めっちゃ強い

喋るとき~だぜ。とは言わないが、~じゃねぇよ。などの言葉遣いは使う。

朴念仁

です。

次は水鈴を紹介します。

よろしくー


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