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真紅の龍の英雄録  作者: 鬼覇神璃冬
第一章
12/22

イケメンを競った戦い(一方的)と新たな未来

誤字脱字のご指摘よろしくお願いします。

翌日、学校は梟夜達の話で持ちきりだった。

新入生のイケメン一位と二位でどちらがよりイケメンかを競い合うだの恋人をかけた争いだの何だのと何のことかよく分からない噂が広まっていた。まあ、渡にとってはイケメンの順位をかけた争いだが梟夜にはただの面倒事でしかない。

二つ目に関しては意味不明である。

そもそも何でそんな噂が流れ始めたんだと梟夜はため息を付いていた。

クラスにいると、毎時間、渡が「準備は万端かい?」

とわざわざ聞きに来る。そんな仕打ちに内心あいつをぶち殺そうと考えたのは言わずも分かるだろう。

そんなこんなで放課後時間は約束の時間のすぐ前、修羅木と梟夜は教室で二人話をしていた。ちなみに水鈴は興味がないとのことでお帰りになられた。

「どうした、梟夜?怖いのか」

修羅木が心配するように言う。

「いや、怖くはない。戦うは良いが観客席に人が沢山いると考えるとなんか嫌でな。」

「まあ、そう気にすんなって。ほら、行ってこい。」

「はいよ。じゃあお前も観客席で見てろよ。」

「おうよ。」

そう言って梟夜と修羅木は共に訓練場に向かった。

訓練場に付いて修羅木が観客席行くと言って別れ、訓練場のゲートをくぐる。

訓練場と言ってもコロッセオのような闘技場のようになっていた。

訓練場の暗い道の中を進んでいきやっと見えた光の方へ進んで行くと、そこには夕焼けの空が丸出しの真っ平らな場所だった。

ステージのような凸凹もなくただただ、だだっ広い場所だ。

その真ん中には渡が堂々と立っていた。

梟夜も真ん中に向かうと訓練場の観客席はほとんど満員で同じ一年から三年、先生すらいた。

どうしてこんなことだけにこんなに集まる必要があるんだ?

梟夜は首を傾けていた。

「どうやら逃げずに来たみたいだね。」

「ああ」

ど真ん中で二人はそう言った。

「じゃあ早速始めようか。」

そう言って渡は後ろへ歩き十五メートルほど先に行った後、梟夜の方にむき直した。

「お互いにある程度の距離を持った上で始めよう。君も僕と同じくらいに下がってくれ。

「ああ、分かった。」

そう言って梟夜が後ろへ歩き始めた。

梟夜はその時にある考えをしていた。

それは不意打ちである。

こういう男に限って心がクソ強い強メンタルを持っている。そのため、観客の事を考えず不意打ちをしてくるのだと考えていた。

仮に避けられなかった場合はこれすら避けられないから僕より実力は下だ。だとか、不意打ちが駄目などそんなルールはない、など屁理屈を作って返してくるだろう。

案の定梟夜の予想は当たった。

梟夜は首を右横に傾け飛んできたモノを左手で掴んだ。

その飛んできたモノは光っていて形が刃のようだった。

そして顔だけ後ろを向いた。渡は避けられるとは思わなかったのか驚きの表情を隠せないようだった。

「随分と肝が据わってるじゃねえか。」

「何で今のを避けられるんだ!?光速の速さだぞ!?」

こちらにとっちゃ光速なんて知らんこっちゃない。

と考えて避けられた理由は

「避けられたから避けられた。」

という結論を出した。

どうやらその事実に渡はムカついたらしい。

渡は周りに光の刃を出現させる。

その数は百を超える。

その刃を一瞬にして梟夜に放ち、いつの間にか戦いの幕が上がった。

なる程、シャイニングブレードか。

梟夜は渡のレグロムを考えた。

第三階級レグロム、シャイニングブレード。

名前の通り光の刃を穿つ事が出来るレグロムだ。光のレグロムでは中間の当たりだが実戦にはかなり向いている戦闘に特化されたレグロムだ。

キャヴァロンの消費が少なく、燃費もかなり良いレグロムだ。

梟夜はそこでキャヴァロンの枯渇による戦闘不能ではなく攻めていこうと選択をする。

無数の光の刃をあり得ない速度で蹴りや拳で全て破壊し最後の一つは手で掴んでそのまま渡にやり投げのように投げた。

その刃は渡が放ったときより遙かに速いスピードで渡に向かっていく。

その刃は彼の肩を貫く。

彼の肩は貫通とは行かぬもののダメージにはなる。

渡の肩からは鮮血が飛び散る。

渡が肩を抑えつつ新たな刃を放つがそれを全て梟夜は難なく破壊していく。

刹那彼は渡の懐にいつの間にか詰め寄り溝に掌底打ちを決める。

「ぐぁ…」

そのまま遠くの壁へと吹き飛んでゆく。

壁にぶつかり衝撃により崩壊する。そのまま崩れ落ちると渡は刃を一本だけ放つ。梟夜は普通に掴み、その刃を今度は両手で掴んで膝で真っ二つに割った。

「落ち着けって。まだ試合始めの合図すらしていないだろ?」

「…ふっ。そんなことは、ルールには、書いていないだろう。」

「だから不意打ちもいいと。」

「そうだよ。」

いかにも開き直った様子で渡は屁理屈を言っていた。

「お前は割とプライドが高そうだと思ったんだが、そうじゃなかったみたいだな。」

「なっ…」

梟夜が言っていることも分からないわけではなかった。彼は見た目からはかなりセレブなイメージのプライド高めのお坊ちゃん感があったのだが。

すると渡は今までの顔を急に変え誰かすらも忘れてしまいそうな顔をした。その顔を一言で表すならば醜いの一言だった。

「ははは!プライドなんて知ったこっちゃねぇよ。勝てればいいんだよ!勝てればなぁ!」

怪我をしているのにも関わらず大きい声をだし

今までとは違い顔はまるで醜くくそして言葉遣いも荒かった。

「はあ~、せっかくお前に花を持たせてやろうと思ってたのによぉ。お前が生意気な態度ばっかとりやがるから俺の計画が台無しだぜ。」

やれやれと渡がため息を吐く。

「まあ、俺様の本性も教えたからなぁ。もう、花を持たせることも手加減することもない。全力で!」

彼が手を空にかざすと空には先程とは比べものにならない程の光の刃。

その刃を向けながら梟夜に言った。

「ぶっ殺してやるよ!」

その刃は次々に梟夜へと飛んでくる。梟夜は深くため息をついた。

その後梟夜は頭を掻きながら土に靴のつま先をコンッとつついた。そんな優しい音とは裏腹に先程つついた場所に亀裂が入る。

その亀裂に片足を踏み込ませると、即席の壁を作った。

観客は皆驚きを隠せていない。

その壁で光の刃を防ぐと、その壁を蹴りで破壊しその壊した壁の向こうの渡に目を合わせた。

直後、梟夜は拳で虚空波を放ち弾丸レベルの空気砲をまたしてもみぞに打った。彼はその威力に遂に膝をついた。

そしてゆっくりと梟夜は近づき渡の目の前に立つと言った。

「まだ、続けるか?」

これはある意味梟夜の配慮でもあった。

彼は肩に穴をあけ更にはほんの少しばかりふらついていた。更にはみぞに二回のジャストアタックだ。

もうこれ以上戦う必要はないだろと梟夜は考えていた。渡はニヤッとにやけてみせると言った。

「ああ、そうだなぁ。俺様の負けだなあ。」

微塵にも思っていなさそうだと最後に顔に軽く蹴りを入れて気絶させた。

梟夜はその後、静に訓練場を出て行った。

訓練場を出ると後ろから足音が聞こえたと後ろを向けば水鈴がいた。

「冬崎いたんだな。」

「…単純にどうなったか少し気になっただけだわ。イケメンの一位になったのは誰かね。必死に頑張ってたわね、そんなに一位になりたかったのかしら?」

「必死になんてやってねえよ。後、こっちは巻き込まれた側だっつーの。」

「冗談よ、分かってるわ。見ててあなたが手を抜いていることくらいすぐに分かったわ。」

「お、さすがだな。」

「それでも簡単に地面に亀裂を入れ足の踏み込みの力だけで地面を起き上がらせ壁を作るなんてどうにかしてるわよ。」

そしてお馴染みのセリフ。

「あなた何者?」

「柊梟夜だ。」

水鈴は思いっきり彼の顔をぶん殴った。

「痛ってえ!何すんねん!」

何故関西弁やねん

「もう、いいわ。これ以上は深く追求しないことにするわ。どうせまたそんな事言って受け流すのでしょう?」

そんな事を言われなんかそれはそれで嫌だと思ったのかあることを提案した。

「じゃあ、いつかオレとなんでもいいから勝負するか。それでオレが負けたら色々教えてやるよ。」

水鈴は少し考えた後に言った。

「まあ、気が向いたらそうさせて貰うわ。」

「分かった。じゃあそうしてくれ。」

梟夜はそこである未来が予想された。それは自ら水鈴に教えるという未来。

そして、それが本当になるとは知らず…

次回もお楽しみに

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