表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真紅の龍の英雄録  作者: 鬼覇神璃冬
第一章
1/22

エピローグ

神威璃冬です。

二作品目です。

一緒に同時進行で進めたいと思います。

よろしくお願いします。

また、誤字脱字などがありましたらご指摘お願いします。

2019年10月14日、日本。

この日が全ての始まりだった。

ある男性が山道をバイクで走っていた。そこで、男は段ボールに入った小さな赤ん坊をを見つけた。その赤ん坊を哀れに思った男は家に連れて行った。

しかし、翌日その男は自宅の部屋でショック死していた。

その男の死は謎に包まれていた。しかし保護した赤ん坊が泣いた時の起こったことによりそれは明確になった。赤ん坊が泣いた時、電気を体に帯びていたのだ。

これが事の始まり、異能力を持った赤ん坊の発見である。

それ以来、能力を持った者が続々と誕生し、日本は非日常な生活が始まった。

後にその能力は《レグロム》と呼ばれるようになった。

レグロムは月日の流れと共に多くのレグロムが発源し、階級として分けられるようになった。

第一階級レグロムから第五階級レグロムまでの五つに分けられ、第五階級レグロムを持つ者は最強の能力者とも言われ讃えられる存在になった。

また、扱う者がこの世に一桁しかいない存在として固有レグロムという自分自身で創造するレグロムの存在も世間に伝わっていった。

そして月日は流れ2098年、非日常は日常となった。

日本に無能力者は消えた。

日本の全人類は能力を持つ者となり、生活に当たり前に使うのものとなった。

だからこそ、そんなレグロムを自由に使い犯罪も増えるようになり、敵の軍団をつくる者達もいた。

そんな者達に対抗できるよう今、この日本は中学校の頃から戦闘訓練を取り入れるようになった。

その事により犯罪の件数が減りはしたがしかし、それでも治まることはなく死者が多く出ることも不思議ではない。

ここから話されるのはそんな日本の高校生の男が英雄として語られるまでの物語だ。

∞∞∞∞

春、入学のシーズン。

赤髪の短髪、少しツヤのある髪の男は烏丸高校の門前にいた。

「…遂にオレも高校か…」

少し黄昏れながら言った。

彼は初めての高校生活というモノに少し心を躍らせつつ、学校の門をくぐった。

桜の花弁がひらひらと舞い落ちる道をゆっくりと歩く。

昇降口の前につくとそこにはクラス分けの紙が貼られた看板があった。看板を見て自分のクラスがどこなのかを探す。

「オレのクラスはっと…あったあった。Eクラスだな。よし、早速行くか。」

昇降口の中に入り自分の外靴を入れて、事前に買っていた上靴をはく。烏丸高校は他の高校とは違い四学年制だ。そのため校舎は少し大きめにできている。また、クラスはA~Fの6クラス編成だ。ちなみに校舎は全部で4階まであり学年が上がるごとに階も上がる。

そのため、自分のクラスを見つける事は容易かった。自分の教室のドアを開けると、クラスの半数程が登校していた。

教室には机が一列ごとに置いてあり5×8(縦×横)の40人学級でそれぞれ男20、女20だ。黒板に書いてある自分の席を見つけ席に座る。

バックを置いて一度周りを見渡してみる。見てみたところ今登校しているのは男の方が少し多い。が、見ていた事はそんな事ではない。

彼は一つの結論を出す。

この高校、男女どっちも顔面偏差値高くね?と。

実際そうなのである。この高校、皆顔が整っており顔面偏差値がとても高い。まあ、簡単に言えばモデルがたくさん集まったという感じだ。

しかし、そんな彼のこの言葉は皆にとってはイヤミでしかないのだが、それはまた少し後の事。

この高校の特徴に気づいたとき、自分の隣の席の女子が登校してきた。いかにも綺麗な人で、本当にモデルだと言われても不思議ではないほどだ。ロングの水色の髪で前髪を一部三つ編みにしているのが特徴的だった。梟夜は少し考えた後思った。

やはり隣の席の人とは仲良くなって置くべきでは、と。

そこで彼は思い切って挨拶してみることにした。

「おはよう、オレは柊梟夜(ひいらぎきょうや)。よろしくな。」

「…私は冬崎水鈴(ふゆさきみすず)よ。こちらこそよろしく。」

無感情の無表情で返してきた。

そんな様子と少し最初に合間が合ったことに梟夜はやってしまったと気づかれないようにため息をつく。

「…なんだ、悪かったな。急に声掛けたりして。やっぱり隣人とはちゃんと仲良くしておきたいと思ってな。」

「…見た感じだとナンパの類ではなさそうね。」

「違うに決まってるだろ。でもそんな事を聞くって事はナンパをよくされるってことだよな」

女は肯定する。

「まあ、でもお前はモデルみたいだし無理もないか。」

「初対面の相手にそんな事を言うことはどうなのかしらね。」

うっ。至極正論。

確かに考えて見れば初対面の相手に可愛いなどの類の事を言われればそれこそナンパだ。

「お前、やっぱりオレをナンパの類だと思っていないか?」

「…どうかしらね。」

否定も肯定もしない水鈴の反応に梟夜は少し戸惑った。

そんな梟夜の気持ちなど知らんとドアが開いた。ドアからは若い女性が入ってきた。そして教室の一番前の教卓に立つ。

「私はこのクラスの担任をする千草花(ちぐさはな)だ。一年間よろしく。」

そう言って茶髪のポニーテールを揺らしながら令をする。

「知っていると思うがこの学校はレグロムの強化は勿論、学習などにも力を入れている。また、学校毎による対抗戦や学校内の武術大会などのイベントもある。授業内でもそのような戦闘訓練を行う。」

花はそう言って一拍置いた後、大きな声で喋った。

「この学校は様々な有名な学校の中でもトップに並ぶ学校だ。学校に泥を塗るような行為はしないように。」

一同は返事をした。

「それでは、この後入学式を行う。各自速やかに整列し体育館に向かうように。」

そう言った後、花は教室を出て行った。

「随分と訓練教官のような先生だったな。」

梟夜が水鈴に声を掛ける。

「そうね、同感だわ。でも、ここはレグロムの強化を目的ともしてるのよ?ああいう先生がいても可笑しくはないわ。」

確かにと梟夜が頷く。

「そんな事は別にいいじゃない。今は整列しましょう。クラスの皆並んでいる見たいだし。」

梟夜は水鈴の意見に賛成して並んでいる列に入った。

∞∞∞∞∞

「…しっかりと生活するように。私からは以上だ。」

生徒会長の話が終わる。

この入学式のプログラムの最後に生徒会長挨拶という事で生徒会長の話が、今行われていた。

生徒会長が話していたステージから降り、閉会のことばによって入学式は幕を閉じる。

その後、皆そのまま教室に帰るよう指示されすぐに帰ってきた。

授業が始まるまで後10分ほどあったため、水鈴にまた、声を掛けてみることにした。

が、しかしすぐ隣で水鈴は男を二人ほど相手をしていた。

少し耳をかたむけて見たところナンパの類のようだった。

「だからさー、俺達とさ連絡先交換しない?」

「お断りするわ。どこの馬の骨かも知らない人達に教える筋合いはないわ。それに私は人との交流をよしとしないわ。」

これまた無表情で冷血に答えた。

しかし水鈴の行っていることは間違いなどではない。

むしろ、正当防衛であった。

二人が退散した後、梟夜は水鈴に声を掛けた。

「お勤めご苦労さん。ていうか、お前、さっきの事って本当か?」

「さっきの事?」

水鈴が首を傾げる。

「だから、今人との交流をよしとしないって言ってただろ?あれは本当なのか?」

「半分嘘、半分本当ね。ちゃんと会話の出来るちゃんとした人とは友達になってあげても良いのだけれど。」

「じゃあ逆にどんな奴がいやなんだ?」

水鈴は数秒間考えた後、結論をだす。

「あなた見たいな人。」

「おい!?」

「冗談よ。」

「…お前なぁ…」

梟夜が少し困ったような顔をした。水鈴は少し、ほんの少しだがにやけていた。

「お前、何でにやついてんだよ…」

「あなたの顔が醜すぎて。」

「酷すぎるだろ!?」

「冗談よ。」

「…お前、覚えてろよ…」

水鈴は少しだけにやけた後、梟夜にある提案をする。

「私の名前は冬崎水鈴よ。呼ぶなら、どちらかで呼びなさい。お前はいや。」

梟夜は少し考えた後、結論をだす。

「じゃあ、冬崎で。」

「良いけれど、名前じゃないのね。」

「それはタブーだからな。もしオレが名前呼びにしてたらなんかしたんじゃないのか?」

「ええ、あなたの顔を粉々にしてたわ。」

「神回避!?そして何故に顔だけ!?」

「それじゃあ私は柊君と呼ばせて貰うわ。言っておくけれどもし名前で呼んだらあなたを粉々にするわ。」

「範囲が広がった!!」

なんやかんやで仲良くなる二人だった。

すぐに明らかになる圧倒的力を梟夜は隠しながら。




少しずつ進めていけたらと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ