表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

転生開始

♪~♪~~♪~~~…虚しい、真っ暗だよ、暇すぎるよ、一体なんなんだよ

死ぬとこんなところに来るの?…はぁ、退屈 ………

…暇だし整理するか、私の名前「山田 幸希」死因:事故死、というより

飲酒トラックにぶつかって死亡…しまったあの可愛い子の名前聞いときたかった

…はぁ、んで今現在は自分の体も音も聞こえない真っ暗な空間で

ひとりっきり、暇で暇で仕方がない…せめて誰かもうひとりいればなぁ

「…呼んだ?」

人は欲しいと思いました …ん?…どなた?

「神様だよ~ん、遅れてゴメンネ?」

ほうほう、神様ですか、これはどうもご丁寧に

「…その反応に僕はどう返せばいいのさ」

知らぬ、こっちだって死んで暗闇で神様ででテンパってんだ察しろ

「うん、神様と話す態度じゃないよね、いやまぁ、いいんだけどさ」

うん、誰かがいるっていいね、楽しい

「ほんとにねぇ、ヒトリはさみしいよ?」

だよねぇ…まぁ、本当にヒトリになったのはこれが初めてだけど

「基本誰かがいたもんね?君には」

まぁねぇ、家族に親友、近所の人たちに店員さん、まぁいたね、いい人達が

「ねぇ、僕には…まぁいたね隣にず~っといてくれた女の子が」

嫁さんか何かか?やるねぇ~

「ば~か、そんなんじゃないよ、でも誰にもやる気はないよ?」

とるかよ、共有はして欲しいけど

「友達としてでしょ?」

うん、いい人っぽい、めんどくさそうだけど

「まぁねぇ、あ、それ本人に言うと拗ねるから気をつけて?」

了解…で、本題に入ろうか、何用?

「小説読んでるなら気づいてるでしょ?」

まぁね~…転生かなにか?

「せいか~い、まぁあれだよ君は僕のお気に入りだから

 僕が気に入ってる世界に祝福チート付きで転生させる、OK?」

別にいいけど~…本当は生き返ってでも死んだこと謝りたいけどね

「…手紙でも送ろうか?都合はつけるよ?」

…いいのか?そんなサービスして

「いいよいいよ~、ただし、本題を終えてからね」

了解、で…実際どうすんの?祝福チートとか世界観とか教えて欲しいんだけど

「ん、わかった、えっとね、まず祝福だけど…これについては基本僕が

 好き勝手につけていくから、ご都合主義ができるよ?リクエストも受けるし」

…そんなに甘やかしまくっていいの?

「僕は気に入ったのにはとことん甘いよ、あと世界観だけど…俗に言う

 ファンタジー、剣と魔法が交差し魔物が徘徊しされど美しい光景が望める

 僕のお気に入りの世界だ、いっぱい干渉したしね、僕能力すごいし」

自分で言うほどか、それにしても自然か…いいね

「ふふ、いいでしょう?綺麗なのには気合入れたよ?まぁ、一部は真っ黒だけど」

…光と闇は表裏一体ってか?

「なるべく範囲は狭くしたけどね、その分濃くなった」

さいで、さて、産まれるところとかはサプライズにとっとくとして

リクエストいいかな?神様

「じゃんじゃんきなよ」

了解、まぁ、簡潔に言えばあらゆる才能が欲しい、磨けば磨くほど光る原石

おまけに原石の段階で既に高水準、そんな才能が欲しい

細かく言えば、知力や筋力、速力に体力、あとさっき魔法っていったよな?

ということは魔力もあるだろう?だから、魔力とそれの回復力、そして治癒力

「…まだあったり?」

するな、痛覚を消して欲しい

「…それはなんで?」

痛いのは嫌だ、あまり違和感がないように頼む

「…はぁ、流石にそれは嫌なんだけどな、ふとした拍子に

 また死んでも僕は知らない…とも言えないからなぁ、たのむよ?」

了解、死にたくはない、後は…何か馴染む贈り物はないか?

具体的に言うと武器とか

「そうだねぇ、あの世界には神器っていうものもあるからいいかな」

…それはあれか、産まれた時から一緒にいる的なあれか

「うん、君には…刀でいいよね?」

…わかってるじゃないか、神様

「ふふふ、僕ほど人間らしい神様がいると思う?」

…割と思う

「…言っといてなんだけど僕も、あれだよね、世界は広いってやつだよね」

うん、あ~、他にも色々あるだろうけど…いいや、終わらなくなるし

早く手紙も書きたいし

「ん、了解、それじゃ…よ」

ん?「うおっ!?」身体が見える

「ふふ、さぁ、あの白い扉の向こうで書いておいでよ」

「…ありがとう、神様」

「…べっつに~、こんなのただの気まぐれだよ」

「さいでか、あっはっは、んじゃ、頼むよ」

さってっと…どう書こうか

----------------------------------------------------------

「…いったか」

…さてと、僕も仕事しないとね

「まずは体の構築」

肉体が才能によって壊されたりしないようにしないと意味がない

かといって…筋肉ムキムキマッチョマンにしたくもないんだよねぇ~

出来れば…そう、『彼女』みたいな綺麗な人がいいなぁ

せっかく僕を創ってくれたんだ、これくらいは…いいよね?

「そして次は魔力の質決め」

僕の世界の魔法には特徴がある…それは強い魔法になればなるほど

感情によって、威力や質が変わる、激しい感情は魔法を強くする

そしてその感情の質によって魔法も変わる

激しい怒りであれば紅蓮の炎が

深い悲しみであればどこまでも沈むような蒼き水が

凍てつくような冷えた…怒りでも悲しみでもいい

そんな、冷静さを失わない感情は時をも止める氷となる

この三つは戦場においては割と多い、なぜか?

…戦場で喜びや楽しい想いが出来るものは少ない

美しき物を見て喜びの感情を覚えるものは自然を操れる

何かを創り、それに楽しさを覚えるものは大地を操れる

それと…優しき感情、それはただの心ではなく、本当に誰かを癒す光となる

ちなみに、感情を受け流す、まぁつまり飄々とした性格のものは風を操れる

…ただし、これらは魔力本来の質があってなければ操れない

例えば、どれだけ激しい怒りを持とうと、炎の魔力の素質がなければ

使えない、逆もまた然り、いくら炎の魔力の素質が高かろうと

怒りの感情を抱けなければ使えない。これらの関係もあって

僕が気に入ってるこの世界では魔法が使えない人もわずかだがいる

炎に極振りでそれ以外が0、なのに怒りを抱けないせいで使えない、とかでね

逆に無色、なんて魔力もある、魔法は使えない、だけど魔力を操ることはできる

そんな人物は、例えば武器に己の魔力をこめ、仲間に渡す

すると、感情に関係なく、魔力の質の中で一番高い素質を

持ったものの属性を宿す、魔法剣となる。鍛冶屋に多いよ、無色

…彼にはこの無色の魔法剣___この場合は魔法刀か___を渡そう

…恐らく彼が抱くことのないひとつの感情、抱いたとしても

冷静さを失わない彼はそれを凍てつくものに変えるだろう

だから、意図的に高くしておこう…ちなみに単純にその属性を込めた

魔法刀でもいいんだけど…実は僕、邪神でもあったりして

…冷静さを失うほどの感情で最高の素質を持った魔法を使えば

…ゾクゾクするね…まぁ、流石に世界崩壊は阻止するけど

それに準ずる何かは起こるだろうね…まぁ、基本起こらないだろうけど

…さってっと、こんなものでいいだろう、家柄とかはまぁ

…うん、いいとこにしよう、あの一族とかいいかもね、取り巻きはクズ多いけど

基本的にあそこの奴らは優しいの多いし、まぁ、魔力の質こそ炎に偏ってるけど

基本大切なもののために怒る激情家だしね、氷に関しては才能ないし

いや一部知的だけど冷静さは欠くし…あ、そういえば…まずいな

いじめられたりとかしないかな…大丈夫か?あの人強いし(心が)

…よし、いいかそれじゃ

「幸希く~ん?出来たぁ~?こっちはO~K~」

「うぇ~い、わかった~こっちもO~K~だぁ~」

うん、これだよこのテンション

「…多分君は変わらないんだろうね、どれだけ周りが変わっても」

「…不変のものなんてないとは思ってるが…変わりづらいだろうな、うん」

「ふふ、それじゃ、神様から一言…『あなたに幸があらんことを』」

「…神様直々ですか、いいね…それじゃ、楽しんできます」

「うん、いってらっしゃい、おみやげ話は頂戴ね?かなり先でいいから」

「うぃ~っす、それじゃ、いってきます」

…よし、無事送った…赤ん坊だけどね、よくあることだし大丈夫でしょう

…まぁ問題は………

----------------------------------------------------------

…あ、目が開く、声も聞こえる、息もできる…今生きてるは

…開こう…そしたら美人さんがいっぱいおる…みんなホント美人

綺麗な赤髪してるし、隣の一番カッコいい、けど大人な雰囲気出してる人

もはや紅髪だし、ブラッドカラーや、かっくいい~

…ん?後ろから何かが   あ、ギュってされた、なんかいい匂いする

「はぁ…産まれてきてありがとう、私たちの可愛い赤ちゃん」

…多分お母さんだろう、こっちでの…声が若いし、綺麗、というよりカワイイ

うちのお母さんはどっちかっていうと綺麗系だったからなぁ

「おいおい、あまり締めすぎるなよ?…しかし男の子が欲しかったなぁ」

「あら、いいじゃない、可愛いわよ?…蒼髪だったのは驚いたけど」

…ちょっとまてお父様(多分)今なんと?なんとおっしゃいました?

「…あう~、あうあ~」喋れないっ…微妙に悔しい、というかもどかしい

「お~お~、確かにこれはカワイイ…将来は母さんに似てべっぴんさんになるな」

…うん、わかった、あれですね、まず言っときましょう

お父様がいい人そうでよかったっ…!!!だってあれやもんっ!

私お父さんおらんかったから怖かったらどうしようかともう、内心びくびくと

…いやいやそれよりあかんのが一つ


   ………私、もしかしなくても、女の子ですか?………


………………………私に一体どうしろというのです、神よ…………………………

あっはっは、大変ですね、幸希くん(他人事)

ちなみに次回は別視点、お父様、お母様、取り巻きとなっています(予定)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ