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帰ってきたよー。う、うわ!!

「あーお父さん!あれに見えるは我が故郷、八作島じゃない?」

「そうだな、やっと帰ってきたな」


僕らは夏休みの旅行に東京に出かけていた。

三泊四日の短い旅だったけど十分楽しめた。

超高層ビル群に囲まれたのは圧巻だったし、

おしゃれなお店もいっぱいあったし、

行きかっている人たちもなにか、めかしこんでいておしゃれでかっこいい!


あ、僕のお兄ちゃんが東京の恵比寿ってとこに住んでいるので

そこに父、母、僕の三人で遊びに行ってきたんです。


東京は楽しかったなぁ……。


けれどもうすぐ着くのはど田舎の我が故郷、八作島。

東京から南に4000キロほど離れている絶海の孤島。

別名【レアアース軍艦島】とも呼ばれている。

お父さんが言っていたけど40年くらい前は鉱山の発掘で島の

北側だけは住宅街が立ち並び、ビルやお店も建ち、栄えていたんだけど、

それから20年もしたらビル群も鉄骨がむき出しになっていたし、

お店や住宅街もみんな人が島から去って行って廃墟になったって言ってた。


みんなが去って行った最大の理由は、島の周辺の海で鉱物が採れなくなったからなんだ。

ちょうど海の鉱山の採掘がはじまって60年目に鉱物は底を尽きたらしい。

確か今年で鉱山採掘の年から100年って言ってた。その祝いの日も近いって。

閉山したのに祝いもないよねって感じが僕はするけどね。


残った住民も僕らと数百人の人たちだけ。

国から20年前にビル群の老朽化が進んで危ないからって

北側は土砂で埋め立てられてしまったっていう。

島民は島を出ていくか、島の南側の森に移り住み、質素な暮らしをするか決断を迫られた。

お父さんはこのままじゃ島に住む者はだれ一人いなくなるんじゃないかって思ったらしいけど、ところが先代の町長が島に愛着を持っていたらしく、全財産を投じて最低限のライフラインだけは繋げていくと言っていたので、僕らを含めた島の住民は南側のうっそうとした

森の中の町に住んでいるんだ。残った僕たちも島には愛着あるしね。

……でも、


「島に帰るの嫌だな……」


「まあそういうな……テレビやパソコンだってあるじゃないか。東京と変わらんさ」

「ええ~~変わるよ~~」


と話していると、突然海が揺れた。地震だ!


「うわぁーー!!」


地震は海の波を揺らして船が転覆するんじゃないかと思った。

けど30秒くらいすると次第に揺れは静まっていく。

「大丈夫だったか! 哲! 由実!」

「う、うん。大丈夫だった」

「わ、私もよ」

「震度6くらいあったんじゃないか? 今のは?!」

お父さんは驚いている。僕もだ。

そしてお母さんは言った。

「あ……あ……あれ見て!」

「「ん?」」

島の北側が虹色にまばゆくオーロラのように輝いている。

しばらくすると光は消えて――

「島の北側!!まるでさっきまで旅行に行っていた東京みたいに……!!」

「埋め立てられた町が出てきたか??いや、しかし……」

「島の北側は近代的な町だったらしいけどあんなにすごかったの??」

「馬鹿言わないでよ……」


そこに島からサイレンが鳴った。その後こんな放送が流れた。


「本日は鉱山発掘100周年の祝いの日。皆様お手を拝借!よー――」


(後でわかったことだけど、どうやら島は北側だけがパラレルワールドに入り、

閉山をしないまま栄え続けた異次元の街が出没してしまったらしい)


こんな大変なことが起こっているのに、こんな事いうのもなんだけど、

一体どんな人たちが住んでいるのだろう?


(続く)


この先どういう展開にしようかなぁ……。次回までに練り上げるぜぃ!

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