表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【悪役転生 レイズの過去を知る 】―俺だけが知る結末を、今度こそ覆す―  作者: くりょ
新たな始まり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

753/777

驚くディアブロ

ウルティアは小さく深呼吸をした。


「……じゃあ、行ってくるわ」


 そう言って振り返る。


 ニトは楽しそうに手を振っている。


「いってらっしゃーい」


 レイズはというと、絵を抱えたまま面倒そうに言った。


「……気をつけろよ」


 ウルティアは少し驚いた顔をしたが、すぐにふっと笑う。


「心配してくれるの?」


「別に」


 レイズは目をそらす。


「騒がしくなるのが面倒なだけだ」


「素直じゃないわね」


 ウルティアは軽く肩をすくめると、白い無の空間へと歩き出した。


 ここには地面も空もない。


 ただ白いだけの世界。


 方向という概念すら曖昧な空間。


 だが、ウルティアにはわかる。


 強い魔力の流れ。


 そして――


 ディアブロの気配。


「……すごいわね」


 歩きながら呟く。


「ここまで魔力が乱れてるなんて……」


 アビスホールの戦いの余波だ。


 遠くからでもわかる。


 凄まじい戦いだったことが。


 ウルティアは少し顔をしかめた。


「ほんと、無茶するんだから……」


 しばらく歩くと、白い空間の奥に黒い影が見えてきた。


 何かが倒れている。


 ウルティアは目を細める。


「……あれ?」


 近づく。


 さらに近づく。


 そして。


「……え?」


 思わず声が漏れた。


 そこにいたのは。


 ディアブロだった。


 だが――


 ひどい状態だった。


 片腕はなく。


 背中の半分は消え。


 脚もまともに動いていない。


 まるで、無理やり逃げてきたかのような傷だらけの姿。


 ウルティアは思わず叫んだ。


「ちょっと!?」


「何そのボロボロ!?」


 ディアブロはゆっくりと顔を上げる。


 そしてウルティアを見ると、にやりと笑った。


「クク……」


「なんだ……おまえか……」


 ウルティアは呆れた顔になる。


「“なんだ”じゃないわよ!!」


「なにやってきたのよあんた!!」


 ディアブロは笑う。


「戦いだ」


「見ればわかるでしょ!!」


 ウルティアは思わずツッコむ。


「それにしても酷すぎるわよ!!」


 ディアブロはゆっくり体を起こそうとするが、うまく動かない。


 片膝をつきながら呟く。


「……クク」


「少し……遊びすぎた」


「遊びすぎたで済む状態じゃないでしょ!!」


 ウルティアは額を押さえる。


「もう……」


「ほんと、バカなんだから……」


 ディアブロは肩を揺らして笑う。


「ククク……」


「だが……面白かった」


「は?」


「とんでもないのがいた」


 ディアブロの瞳がぎらりと光る。


「我を……喰えるやつがな」


 ウルティアは一瞬、言葉を失った。


「……え?」


 今、なんて言った?


「喰える……?」


 ディアブロは笑う。


「そうだ」


「我を喰える怪物だ」


「ククク……」


「最高だろう?」


 ウルティアはぽかんとした顔になる。


 普通なら。


 恐怖する。


 逃げる。


 そういう話のはずなのに。


 目の前の怪物は。


 嬉しそうに笑っている。


「……あんた」


「ほんと頭おかしいわね」


 ディアブロは誇らしそうに言う。


「知っている」


 ウルティアは大きくため息をついた。


「はぁ……」


 そして、ディアブロの腕を軽く引く。


「立てる?」


「……まあな」


 ディアブロはゆっくり立ち上がる。


 まだ完全ではないが、なんとか動ける程度には再生している。


 ウルティアは言った。


「ついてきなさい」


 ディアブロが眉をひそめる。


「どこへだ?」


 ウルティアは、少しだけ楽しそうに笑った。


「面白いものがあるわよ」


 ディアブロは首を傾げる。


「……面白い?」


 ウルティアは振り向きながら言う。


「驚くわよ」


「たぶんね」


 そして心の中で小さく呟いた。


(ニト……ほんとに隠してていいのよね)


 白い無の空間の向こう。


 レイズとニトが待つ場所へ。


 ウルティアは、ボロボロのディアブロを連れて歩き出した。


ウルティアに案内され、ディアブロはその場所へと辿り着いた。


 白い無の空間。


 そこに――二つの人影が立っていた。


 ディアブロは目を細める。


「……誰だ」


 低く唸るように言う。


「なぜここにいる?」


 ウルティアは一瞬言葉に詰まった。


「えっと……」


 その時。


 片方の影が、楽しそうに手を振った。


「やぁ、ディアブロ」


 にこにこと笑いながら言う。


「久しぶりだね? って言ったら変かな」


 ディアブロは眉をひそめる。


「……誰だ?」


 男は肩をすくめた。


「僕はニトだよ」


「レアリスとニト」


「君ならわかるでしょ?」


 その瞬間。


 ディアブロの目が大きく見開かれた。


「なぜ……」


「なぜ貴様が!!」


「我の家に!!」


 ニトは笑う。


「違うでしょ」


「それにしても……すごい有り様だね」


 ボロボロのディアブロを見て、楽しそうに言う。


 だがディアブロはすぐに、もう一人へ視線を向けた。


「そいつは誰だ!!」


 ニトはあっさり答える。


「んー、レイズくんだよ」


「君を負かしたレイズくん」


 ディアブロは唖然とした。


「……意味がわからん」


「貴様!!」


「それにその姿……!?」


「レイズだと!?」


「なぜここにいる!?」


 レイズは面倒そうに頭をかく。


「……ディアブロを負かしたのは俺じゃねぇだろ」


 ディアブロは怒鳴る。


「そんなことはどうでもいい!!」


「貴様!!」


 ウルティアが慌てて止める。


「お、おちついて……ディアブロ!」


「落ち着けるか!!」


 ニトは笑いながら口を挟んだ。


「まぁまぁ」


「それよりさ」


「君のその姿」


「相当無茶をしたんだね?」


 そして軽く首を傾げる。


「……負けたのかい?」


 ディアブロは笑った。


「負けたのではない!!」


「戦略的撤退だ!!」


「それに、いくつかの神獣どもは食らいつくしてきた!」


 ニトは興味深そうに聞く。


「へぇ」


「なにと戦ったんだい?」


「ウロボロスだ」


「そして三つ首のやつ」


「やつらは我が消滅させてやった」


 ウルティアは不思議そうにディアブロを見る。


「ねぇ……ディアブロ?」


「前は人形だったのに……」


「なんでそんな姿に……?」


 ディアブロは「あぁ」と小さく頷いた。


「そうか」


「少し待っていろ」


 その瞬間。


 ディアブロの体が歪み、形を変える。


 ボロボロの怪物の姿が崩れ――


 小さな人形の姿へと戻った。


 ニトは拍手する。


「わぁ」


「器用なことするね」


「魂の変化?」


「魔力操作が相当難しいのによくやるね」


「黙れ!」


 ディアブロは怒鳴る。


 ニトは気にせず続ける。


「そっかそっか」


「ウロボロスとヒドラを倒したんだね」


「神話の生き物を倒したけどさ」


 そして笑う。


「それ、根元の指の先っぽだよ」


 ディアブロは低く言う。


「わかっている」


「そして、それ以上のやつにも会った」


「ほう?」


「どんなの?」


「巨影だ」


「六つの腕を持っていた」


 ディアブロは少し悔しそうに言う。


「やつには……まだ勝てぬ」


 ニトは突然笑い出した。


「アハハハハ!!」


「そんなのまで引っ張り出しちゃったの!?」


「それタイタンでしょ!?」


「タイタンというのか……」


 ニトは肩をすくめる。


「根元は神話の生き物を自在に扱える」


「魂を自由に想像し創造する」


「つまりね」


「あそこにいるのは、根元の創造物」


「ほとんど神様みたいなものさ」


 レイズは眉をひそめる。


「おい……」


「そんな化物をあの世界に出していいのか?」


「さすがに勝てないだろ」


 ニトはあっさり言う。


「勝てるよ?」


「それ全部ぶち壊す規格外がいるでしょ」


 レイズは小さく呟く。


「あいつか……」


 ディアブロは苛立つ。


「誰だ!?」


「そんなやつがいるわけないだろ!」


 ニトは指をさした。


「だから君が負けた相手」


「レイズだよ」


 ディアブロは困惑する。


「はぁ……?」


「いまここにいるこやつがレイズだと貴様が言っただろ!!」


 ニトは笑う。


「ここから説明しないといけないのか」


「君が戦ったレイズは、このレイズじゃない」


「君が戦ったレイズは――」


「世界を覆しに来た本物の規格外さ」


 ディアブロは黙り込んだ。


「……つまり」


「レイズは何人かいるのか?」


 レイズは呟く。


「いやレイズは一人だろ……」


 ニトは指を三本立てた。


「レイズは三人」


「別の未来のレイズ」


「別の世界のレイズ」


「そして本来のレイズ」


 ディアブロは笑い出した。


「クククク……」


「本当にわけがわからぬ!!」


「未知だ!!」


「貴様は本当に!!」


「レイズ!!!」


 レイズは肩をすくめる。


「……俺だってわかんねぇよ」


ウルティアはため息をついた。


「ほんと……とんでもないメンバーが揃っちゃったわね……」


 その時だった。


 ディアブロの背中から、一本の腕が揺れる。


 それはディアブロのものではない。


 アルティナの魂が混ざり込んだ腕だった。


 ニトはそれを見て、にこりと笑う。


「ディアブロ」


「その腕、邪魔でしょ?」


 ディアブロは背中をちらりと見た。


「……これか?」


「バカな女が我と無理やり混ざった」


「ゆえに我の魂の一部になっている」


 ニトはにこにこしながら言った。


「よし、実験だ」


 レイズへ向き直る。


「レイズ」


「まずは、あの腕を元の世界に戻してみよう」


 ディアブロは固まる。


「……は?」


 レイズも目を丸くした。


「そんな器用なことできるかよ!」


 ニトは即答する。


「できるよ」


 そして。


 ディアブロの体から溢れている魔力を、まるで自分のもののように掴み取った。


 ぐにゃりと空間が歪む。


 ニトの指が、アルティナの腕に触れた。


 そして――


 ちょん、と。


 腕を切り落とす。


 ディアブロが絶叫した。


「ぐぁぁぁ!!」


「貴様!!何をする!!」


 ニトはきょとんとした顔で答える。


「何をって……」


「こうしないと、君まであっちに戻っちゃうかもしれないじゃん」


 ディアブロは目を見開く。


「戻る……だと?」


「我は戻らぬ!!」


 そして一瞬止まり、


「……というか」


「戻れるのか!?」


 ニトは肩をすくめる。


「さぁ?」


「まだやってみてないからわからないけど」


 そして笑った。


「最初に僕で試すのは怖いじゃん?」


 ウルティアは叫ぶ。


「アルティナお姉様の腕を実験台にしないでよ!!」


 ニトは淡々と言う。


「どのみち、この腕はアルティナには戻れない」


「禁忌を犯したんだろ?」


 ウルティアは言葉を詰まらせた。


「そ……それは……」


 ニトは続ける。


「もし戻れたとしても」


「それは魂の欠片としてあっちに戻る」


「そして魂の回廊に飲まれるだけさ」


 レイズが眉をひそめる。


「戻れたかどうか……」


「どうやって確かめるんだよ?」


 ニトはあっさり答えた。


「簡単だよ?」


「僕の魂、まだあっちに少し残ってるからね」


 ディアブロは驚く。


「残っている魂と……」


「共有できるのか?」


 ニトは首を傾げた。


「んー、できるよ?」


「今はアリスとレイズに僕の魂の欠片を預けてるけどね」


 レイズは顔をしかめた。


「……あの寝癖」


「お前の仕業か?」


 ニトは満面の笑みで言う。


「似合ってたでしょ?」


 レイズは深くため息をつく。


「はぁぁ……」


「お前の魂がいろいろ規格外なのはよくわかったよ」


 ニトは胸を張る。


「そうでしょ!」


「僕とレアリスは特別なんだから!」


 ウルティアは呆れる。


「ほんと……」


「そんな特別なのに……」


「なんでこんな子供みたいなのよ……」


 ニトは少しだけ静かな声で言った。


「僕たちはずっと子供さ」


「大人にはなれない」


 少し間を置く。


「レアリスも僕も」


「生命じゃなくて――」


「環境そのものだからね」


 その言葉は、どこか沈んでいた。


 だがニトはすぐに笑顔に戻る。


「僕たちのことは気にせず」


「さぁレイズ、やってみてよ」


 レイズは面倒そうに頭をかく。


「はぁ……」


「わかったよ」


 ぼそぼそ呟く。


「ホワイト……」


「なんだっけ……」


 ニトは笑いながら言う。


「適当に“消えろ”とかでいいでしょ」


 レイズは驚く。


「いやいや!!」


「魔法の名前は意味あるだろ!?」


 ディアブロとニトが同時に言った。


「意味などない」


「え?意味なんてないよ?」


 レイズは呆れる。


「なんだそれ……」


 ウルティアは頭を抱えた。


「ほんと……」


「とんでもないことがポンポン起きるわね……」


「解読の魔女の私でも知らないことばっかりよ」


 ニトは楽しそうに笑う。


「未知ってワクワクするよね」


 ウルティアは青ざめる。


「心臓に悪いわよ……」


 レイズは小さく呟いた。


「人は疲れるよ……ほんとに……」


 ニトは笑う。


「君もう人やめてるよレイズ」


「いや、人だろ」


 レイズは真顔で言う。


「どう見ても」


「この中で一番人なの俺だろ」


 ディアブロが怒鳴る。


「どうでもいい!!」


「さっさとやれ!!」


 アルティナの腕が、ディアブロへ引き戻されるように震え始める。


 レイズはため息をついた。


「……わかったよ」


 そして静かに言った。


「消えろ」


 次の瞬間。


 アルティナの腕は――


 一瞬で消えた。


 ニトは目を細める。


「ちょっと待っててね」


「確認するには、レイズかアリスが外に出ないといけないんだけど」


 少し笑う。


「なんだかお通夜みたいな空気だね」


 レイズは肩をすくめた。


「……それは多分」


「俺のせいだな」


 ウルティアは呆れる。


「なにしてんのよ、あんたたち……


ディアブロはふと、ニトへ視線を向けた。


「ニト」


「ガイルは見えるのか?」


 ニトは少し考える。


「ガイル?」


「んー……」


 視線をどこか遠くへ向ける。


「近くにはいないけど」


「どっかに行ってるんじゃない?」


 ディアブロは小さく頷いた。


「そうか……」


 そして静かに言う。


「何かわかれば知らせろ」


「我は再びアビスホールへ向かう」


 ニトは笑った。


「ウロボロスが指の先っぽなら」


「タイタンは手の平くらいの存在だよ」


 そして少しだけ声を低くする。


「根元の五体に関する化物とは」


「くれぐれも戦わないようにね」


 ディアブロは即答する。


「それは我が決める!!」


 ニトは珍しく冷たい声で言った。


「絶対に勝てない」


 ディアブロは笑う。


「勝つための戦い方を考えるだけの自我が」


「我にはある」


 ニトは肩をすくめる。


「根元の自我だってちゃんと存在する」


「自我を持つという意味なら互角だね」


 そして淡々と続ける。


「でも」


「そもそもの力の大きさ」


「創造物として産み出された規模」


「全部違う」


 少し遠くを見る。


「根元の五体の一体が」


「一度世界に出てきた時は」


 ニトは軽く言った。


「そうだなぁ……」


「僕とレアリス以外は死んだ」


 場が静まり返る。


 レイズが眉をひそめた。


「……いつの話だよ」


 ニトは少し考える。


「んー……」


「三千年くらい前かな」


 ウルティアは目を丸くした。


「わたし……」


「生まれてすらいないじゃない……」


 ニトは頷く。


「そうだね」


「人も魔族も魔物も」


「全部白紙になったからね」


 ディアブロは静かに言う。


「ならなおさらだ」


「我が根元を少しでも削る」


「それが必ず意味を持つ」


 ニトは苦笑する。


「だーかーらー」


「向こうの世界の仲間に任せていいって」


 ディアブロは眉をひそめる。


「仲間……?」


 ニトは指を折りながら数え始める。


「レイズ」


「グレサス」


「ガイル」


「クリス」


「それにルイス」


「アリス」


「レアリス」


「ディア」


 にこにこしながら言う。


「ほら、いっぱいいるでしょ」


 ディアブロは小さく呟いた。


「……ディアか」


 ニトはすぐ反応する。


「やっぱりそうだよね?」


「ディアブロ君って」


「根元から生まれたけど」


「名付け親はディアだよね?」


 ディアブロは低く言う。


「ディアに名付けられたのではない」


「我が」


「ディアの名を真似ただけだ」


 ニトは楽しそうに笑う。


「へぇ」


「その話も面白そうだね」


 ディアブロは背を向ける。


「話すことなどない」


 ニトはニコニコしていた。


 すでに答えを読んでいるからだ。


 ウルティアは「あっ」と思う。


 だが何も言わなかった。


 レイズもまた、少しだけ表情を伏せた。


 ディアブロに気の毒そうな視線を向ける。


 そして――


 ディアブロは歩き出す。


 再びアビスホールへ。


 その背中へ、声が飛ぶ。


「ディアブロ!!」


 ウルティアだった。


 ディアブロは振り返る。


「なんだ?」


 ウルティアは少し言いづらそうに言った。


「あの……」


「ちゃんとお礼言えてなかった」


 少しだけ頭を下げる。


「私を助けてくれて」


「ありがとう」


 ディアブロは一瞬だけ黙った。


 そして言う。


「おまえはガイルを好きなのだろう」


「なら」


「助けて当然だ」


 それだけ言うと、再び歩き出す。


 その姿はすぐに白の向こうへ消えていった。


 しばらくして。


 ニトが楽しそうに言う。


「ね?」


「ガイルと似てるでしょ?」


 ウルティアは腕を組む。


「似てないわよ」


 少しだけ間を置く。


「……でも」


「少しだけ、ね」


 ニトは嬉しそうに笑う。


「へぇ」


「嬉しいよね」


 ウルティアは顔を赤くする。


「だから読むなって言ってるでしょ!!」


 レイズはぼそっと呟いた。


「……騒がしい」


 無の空間に、小さなため息が溶けていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たくさんの方に読んでいただき、本当にありがとうございます。 完結済の長編です。レイズたちの物語をぜひ最初から。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ