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霊業  作者: まんらび
2章
13/46

13話:入学試験

突如として転移した先に現れたのは――強者養成学校「禍津学園」。

そこは、数多の能力者が集い、切磋琢磨しながら己を磨く場所。


しかし、入学するには過酷な試験を突破しなければならない。

ライバル、試練、そして予想もしない出会いが待ち受ける中、輝はどんな一歩を踏み出すのか。


物語は新たな章へ――いざ、「入学試験」へ!

【登場人物】

主人公:気道 輝

黒瀬 雷牙

黒瀬 翠馬

橘 陽

百目鬼 白哉

刀を持った男

スナイパーライフルを持った男

輝「禍津学園…?」

???「そうだ、俺は2年の黒瀬くろせ 雷牙らいがッ!」

???「僕は黒瀬くろせ 翠馬すいま…」


雷牙「てめぇは?新入生だよな?名乗れ!」

輝「俺は気道 輝だ!よろしく!」

雷牙「ふんっ!弱そうな名前じゃねぇか!すぐ死ぬわこんなやつ!」

翠馬「兄ちゃん…名前に関しては全然強そうだし、死ぬなんて失礼だよ…」

雷牙「翠馬は黙ってろ!弱っちいんだしよ!」

翠馬「ご、ごめん…」


ピーンポーン パーンポーン…

輝「チャイム…?」


???「新入生の方は速やかに体育館へ移動してください」


雷牙「さっさと行けよ!」

輝「え?場所わからないけど…」

翠馬「そこ…」

指さした先には大きな建物があった。

輝「翠馬さん!ありがとう!また会う機会があったらよろしく〜〜〜」

走って体育館へ向かう。


---


体育館内は人で溢れていた...

輝「結構連れてこられてるんだな」

???「君…同年代か?」

輝「ん?君は…」

???「あぁ、ごめんごめん、俺はたちばな はる!よろしく!」

輝「橘くんね!よろしく!俺は輝!」

握手を交わす。


橘「輝くんは霊能力者?それとも妖術使い?」

輝「霊能力者だけど…そこまで使える訳じゃないんだ」

(呪霊操術のことは隠しておこう)

橘「なるほど…成って間もないってことね。俺は代々続く妖術家系の跡継ぎなんだよ」

輝「そうなんだ…この学校のことは知ってるの?」

橘「ある程度はね」


パンッ!

???「はい、静かに。私はこの学校の校長、百目鬼どうめき 白哉びゃくやです。よろしくお願いします」


百目鬼「ここ禍津学園は、霊能力者や妖術使いを育成し、人間に猛威を振るう悪しき存在を撲滅するため設立されました」

輝「撲滅…」

橘「…」


百目鬼「今期の新入生には、前回の入学生が起こした事件を受け、入学条件を追加しました」

橘「は!?」

教師「黙って聞け!」

橘「すみません…」


百目鬼「条件とは、私達が用意する試験を突破することです。この後の詳細は入学が認められた方のみに説明します。それでは、ご健闘を祈ります」


ドスンッ

空間が揺れ、森の中に転移。新入生は各自散り散りに。


橘「森…?」

ーーーーーーー

輝「暗ッ!」


声が響く

???「1次試験を行います。森のどこかにある呪物を校門まで持って帰ってください」

輝「呪物…?」


輝は、森の奥へ進む。


ガサッ

輝「!?何か通った!」

スッ…ザッ

首のない霊が襲いかかる

輝「うわっ!」


シャキンッ

刀を持った人物が颯爽と霊を真っ二つに切る。

???「情けない…弱すぎる…妖力も力量もほぼなし…ごみだな」

輝「おいおい言い過ぎだろ!」

???「ここでは生きていけんぞ…この世界はお前みたいなやつが残れるほど甘くないぞ...」

そう言い残し、闇に消える。


輝「なんだよあいつ…ん?これって...呪物じゃね…?」

地面に半分埋まったハニワの呪物を発見。

輝「これ持って校門に戻るぞ!よし!」


ーーーーー


橘「俺にできないことはないんだ、昔っからそうだ!俺は強いんだ、特別な存在なんだ!」

そう言うと足元が光り、じわじわと体を駆け上がる。

橘「ここの凡人共に俺の力を証明してやる!」


---


輝「見えた!校門だ!1着〜!」

輝が着くと、ほぼ同時に他の新入生たちも続々と集まってきた。

輝「みんなすごいな…俺、ただ運が良かっただけだもんな」


教師「それでは締め切ります…」

輝「あれ…?橘くんがまだ…?」


教師「2次試験に移動する前に脱落者の確認を行います。少々お待ちください」

輝「あの…」

教師「はい?」

輝「橘って人、見ませんでしたか?」

教師「あぁ、その方は最初にお亡くなりになった方ですね…」

輝「え…?」


---


ー数十分前ー


妖力を纏い獣人のような姿になった橘が森を徘徊している。

橘「出てこいよ、ゴミ共…俺以外の生物は俺の支配下なんだ!」


ガリッ!ドスンッ!

鋭い爪で木や草を切り倒す。


その時、眩い閃光が横をかすめた。

橘「ふっー、ん?」


ボトッ…

橘「あぁ、あぁ!」

地面に落ちた自分の腕を見て叫ぶ。

橘「がぁぁぁぁ!腕が!腕がァァァ!」


再び閃光が走り、視界が逆転する。

フジュッ…

切断された体から血が吹き出す。

橘「俺…俺は…強い…はず…なのに…」


少し離れた木の上で、スナイパーライフルを構えた人物が目を光らせていた。

???「俺の妖力にも気づけないとは…とんだ雑魚だな。ここは弱肉強食の世界だ…すまんな…」


---


輝「そんな…死んだのか…橘くんが…」


教師「はい、確認が終わりました。今回は新入生の3分の2が残りました。豊作ですね…」

輝「豊作…?人が死んでるのに…?」


輝がキレかけた瞬間、教師が続ける。

教師「それでは2次試験へ移動します。準備はよろしいですか?」


教師に案内され、輝は次の試験会場へ向かった...

13話「入学試験」お読みいただきありがとうございました。


新入生たちの運命は厳しくも容赦なく、強者だけが生き残る世界――。

橘の悲劇は、輝にとって初めて直面する「現実の厳しさ」でした。


この想いを胸に、輝は次の試練へと歩みを進めます。

次回、二次試験――新たな試練と仲間との出会いが待ち受ける学園で、物語はさらに加速します。

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