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序章

選別試験の試験会場に行くまでと試験会場でのなんかすごい人たちの会話を少々の話。文は短め。

 寒い冬も通り過ぎ、淡いピンク色の花びらがゆらゆらと舞い散る中、一人の少年が気だるそうに歩いていた。少年の目は長い前髪のおかげで少し隠れていて、もともと纏っている暗い印象をより一層際立てている。

 その少年に、ご主人を見つけた大型犬のように後ろから勢いよく背中に飛びついて来る同い年の青年がいた。 

「おっはよ~!真狼~!!!試験当日だとしても随分とお暗いオーラを纏っちゃってどうしちゃったんだよ~。まさか緊張しすぎで下痢気味なのか!?」

 独特な言い回しを他所に俺は、表情を一切変えずに淡々と、

「朝陽。お前は試験当日なのに能天気すぎるんだよ。少しは緊張感を持てよな。」

 青年こと鳴海朝陽は、真狼の同級生であり中学時代からの腐れ縁である。よくある二次元イケメンキャラみたいな設定の人気者であるにもかかわらず、中学校入学して最初の席がたまたま隣同士でたまたま住んでいる場所が近かったという理由で朝の登校から下校、昼食を食べるときやトイレに行く時まで幅広く一緒にいた。友達も多く明るい性格であり、多分こいつのせいで俺の暗いオーラがより一層濃くなったと考察できる。

「でも真狼、よく適性検査通ったよな~。体力なくて運動あんまりできないし性格も陰よりなのに…。なんでだろ?」

 とても素直な意見に対して俺は、

「なんでそんなに容赦なく人この心をえぐるようなことを言うんだよ…。もう少し俺のいいところに目を向けてくれないか?」

「そうよ、真狼くんは銃火器関係の成績が良くて周りをよく見て行動できるって点では十分適正あると思うよ?ね、真狼くん。」

 いつの間にか俺の隣歩く少女は高校から仲のいい金切茜。赤みがかったセミロングの髪と整った顔立ちが特徴の清楚系女子である。高校入学時、最初の席がたまたま隣だったということとその整った顔立ちと見るからに高嶺の花に感じれる輝かしいオーラにより友達を作るのに少し時間がかかったと理由で仲良くなった女友達だ。ちなみにもう片方の隣の席は朝陽である。左手に陽キャ、右手に清楚系美少女という構成に俺の暗いオーラはより一層暗くなった。

 なんなんだよマジで。

「ところで今日の試験って具体的に何をするのか聞いてる?」

「なんかね~、配属部隊を決めるためのテストってこと以外は俺もよくわかんないんだよね~。真狼は何か知ってる?」

「特には何も。とりあえず総隊長や部隊長の直下部隊みたいな精鋭部隊には配属されないんだろうなとおもってるよ。」

「それは私もよ。北側の地獄に配属されないことを祈るばかりよ。朝陽だったらどこかの精鋭には行けるんじゃない?」

「なんで二人して悲観的なんだよ!もっと…こう!!希望を持とうよ!!ほら!!!」

いつもと変わらない会話をしながら俺たち三人は試験会場へと足を運ぶ。


「誰か助けて!!!」


逆光の中、すぐそばの路地裏出てきた女性が慌てた様子で走ってくるのが見えた。

「お願いです!た、助けてください!」

息を切らし、大量の汗をかきながら俺たちに助けを求めてきた。

「大丈夫ですか!何があったんで……」

真っ先に女性に駆け寄った朝陽が急に言葉を飲んだ。

朝陽たちに追いついた俺と茜も女性の姿に息をのんだ。

女性の右肩には何かに嚙みちぎられたような大きな傷があり、背中には、引っ搔き傷となにか大きな管が刺さったような跡があった。


そして目が赤みがかっていた。


次の瞬間

「痛い…イタイ……ああ、ああああああああぁぁぁぁ!!!!」

グチャ、ブチッ

急に叫びだした女性の右肩から虫の羽のようなものが生えだし、右手足の爪からは獣の爪が伸びだしていた。


「嘘だろ…なんでペリサルに変体してるんだよ…まさか!」

「そのまさかだね。少年たち。」

背後から優しくも凛とした声とともに白い軍服に白い外套を羽織った人が現れた。後ろ姿しかわからないが白く長い髪が軍服と合わさってとても白飛びしそうなくらい真っ白である。

「この時間からこの通りを歩いているってことは、国営の選別試験を受ける子たちってことかな。」

目の前にいるペリサル化した女性を他所に俺たちに語り掛けてきた。

白い軍服は、三つのエリアに分かれるこの都市の北側の特に精鋭部隊であることを示す象徴であり、その軍服を身にまとっているということは、この軍人は相当の実力を持っていることがわかる。

「ちなみにこのように市街地にペリサル化した人間が出た場合、どういうことが想定が考えられるかな?はい、そこの根暗そうな少年。」

いきなり指名制で話を振られてこのタイミングで!?と思いつつも

「ペリサル化した人間が出た場合、その市街地に野生のペリサルが侵入した可能性がある……ですか」

困惑しつつも自分なりの回答をした途端、急にペリサル化した女性が軍人に襲い掛かってきた。

「その通り!要するに大問題ということだ!!」

そう答えながら軍人は腰に携えた刀に手を置き、目にも止まらぬ速さで女性を一刀両断した。そして振り返りながら

「ちなみに知っているとは思うがペリサルと倒すにはどうすればよいか。そこの美少女。」

軍人は振り返りながら茜に向かって質問をした。整った顔立ちに青みがかった緑色の瞳をしている軍人はとても美しい女性だった。

「体内にある細菌嚢を破壊することです。」

「正解だ。うん、今年の新人は優秀な子が多そうだな。」

先生の授業を受けているような内容の会話をしていると軍人の無線から声が聞こえてきた。

「…隊員各位に通達、先ほどペリサルの目撃情報及び討伐が報告されました。ほかのペリサルが潜伏している可能性やペリサル被害が発生している可能性があるため安全が確保できるまでは、継続して警戒態勢を続けるようお願いします。」

「ということらしいから、気を付けて試験会場に行くんだよ少年達。」

そう言葉を残し、軍人はどこかへと歩き始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


試験会場にて、二人の男が

「今年は、女の新人が多いな。」

「そうですねぇ~、もしかしたら数体ぐらいアダルトがいるかもしれないですねぇ~。いやぁ~、楽しみですねぇ~、これはぁ~」

「とりあえず、アダルトがいたら俺らがもらう。」

「絢辻総隊長たちは何の話をしているんだーーーー(笑)」

男たちが話しているところに新たな声が混じった。

「おっとぉ~これはこれはぁ~、アルブス総隊長殿ではないですかぁ~なんでも来る途中でペリサル被害に遭われたらしいじゃないですかぁ~。お勤めご苦労様ですぅ~~。」

「労いの言葉はうれしいがお前からもらっても虫唾が走るだけだな、ハウリング野郎。」

「優秀な人材が多いなとそのビブラート糞野郎と話していただけだ。」

「お二人ともぉ~、とてもひどいですよぉ~。」

アルブス総隊長と呼ばれる女性は、話をしながら席についた。

「絢辻、また何か胸糞悪いこと企んでいるんじゃないだろうな」

「何か勘違いしているようだがなアルブス。あの事件は確かに俺の監督不行き届きだが、俺は何も関与してない。」

「どうだか。」

「それではただいまより・・・・・」

試験開始のアナウンスが流れるとともに、二人の会話は幕を閉じた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







どうも蓮華です!読んでいただき本当にありがとうございます!文章力・語彙力ともに皆無で尚且つ処女作ということもあり、所々お見苦しい箇所があると思いますが、何卒宜しくお願い致しますm(_ _"m)

もし何かしら指摘やアドバイス、このシナリオ私が書けばもっと面白く書けるなどありましたら是非是非行っていただけると嬉しいです!

話は変わりますが、ホラーっていいよね


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