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秋桜  作者: 紅矢撫子
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秋桜 メイジプレリュード episode③ 第二章 月の畑

第二章

月の畑に着き、見惚れるようにきれいな花を見続けた時にふとナカラヴァの方を見たらすでに遠くの方に行っているみたいだ。急いで行くと人影が見えた。近づいてみると白いズボンをはいて赤い服を着ている人が居た。誰なんだろうと思ってナカラヴァに聞いてみるとこの人が花を管理している人で名前を弓月 燐狗というらしい。僕たちはその人に挨拶をした。

「初めまして あなたが燐狗さん?」

「はい そうですけど?あなたたちの名前は聞いてもいいかしら?」

「僕の名前は紅涙小町です そして僕の隣にいる女性は...」

「あー私の方から自己紹介するね 私の名前は春瀬静夏といいます ところでこの畑すごいですねーたくさん月下美人が咲いててとても綺麗だよ! 一体どうやってずっと咲いていられるの?気になっててしょうがないよ」

「ふふっ それは私だけの秘密よ」

「それで科学センターはどこにある?」

と僕が少し興奮気味に話していると燐狗さんが落ち着いた表情をしながらこう言う。

「もう少し落ち着いて私の育てた花でもいかが?とっても癒されるわよ?」

なので僕は少し甘えてしばらくこの畑を見ることにした。静夏お姉ちゃんも納得してもらって一緒に月下美人を眺めていた。

「ところで燐狗さんに聞きたいんだけど本当にこの花って枯れないのですか?」

と僕は燐狗さんに聞いてみた。するとこんな答えが返ってきて僕はかなり驚いた。

「いや?普通に枯れるときは枯れるわよ?でもこの名刀『先考』の力で枯れずにいるの すごいかしら?」

「その名刀は今どこにあるのでしょうか?僕見てみたいー」

少し子供みたいなことを言ったけど実際僕まだ子供だし...ということを考えていたら燐狗さんが私の家に入る?と言ってきたので静夏お姉ちゃんと一緒に行くことにしようとして静夏さんの方に向って声を掛けて誘った。

「今から燐狗さんの家に行くけど一緒に行く?僕はとりあえず行くことにしたけどどお?」

するとOKしてくれたから一緒に行くことにした。そして燐狗さんと会話しているうちにもうすぐで日が暮れるから泊っていく?と誘われたのでその誘いに乗り泊ることにした。

「もうすぐで家だから焦らないでね」

そうしている内に気が付けば家に来ていた。普段は一人で住んでいるのか少し小さめな家だ。僕たちはそこにお邪魔することになるのかと考えながら扉を開き玄関に入った。

「食事が終わったら科学センターの場所を教えて欲しいのだけどどうかな?それにナカラヴァはどこに行ったの?」

と僕が燐狗さんに質問をすると燐狗さんが少し笑った表情をしながら答えてくれた。

「その科学センターは私の畑をさらにまっすぐと行ったらいつか辿り着くと思うわ それにその人、せっかくだから店に戻って一回商品を仕入れてくるって言ってもうここにはいないわよ?」

色々な情報がたくさん入ってきて脳内が混乱してきているけど最初に情報を追うとここから科学センターまでは意外と近いことが分かった。それはいいけどナカラヴァがまさかこの場にいないとは...場所が分からないならどうやって行けばいいのか...と考えていた時に燐狗さんがある提案をした。

「なら私が一緒に付いて行こうかしら丁度暇だから...ね?」

そんなことを言いながら部屋の電気を消し僕たちは深い眠りについた...

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