イカの色
「進学して最初の飲み会で白いイカを初めて見ました」。以前の同僚の言葉。それまでイカは近所の漁師のおじさんがくれるもので、透き通った薄い茶色が当たり前だと思っていた、と。
生きているイカは透き通っているが、水揚げして時間が経つと白くなり、スーパーなどで売られているのは白くなったイカ。熱を通しても白くなる。透き通ったイカ刺しは漁師の宿みたいなところでないと食べられない特別なもの。当たり前の知識として持っていたが、透き通っているのが当たり前な生活をしている人にとっては、白いイカは当たり前じゃないんだ、とびっくりした。
まあ、ウチの田舎は内陸で、海まで1時間半とか2時間かかるところだったので、魚介類は良くて氷蔵、イカタコ類は基本冷凍だったから、ウチが当たり前じゃなかったのだろうか。