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メイド奮闘物語  作者: ねがぽじ
4/6

ルイズ様のお披露目パーティー(4話)

☆メイド奮闘物語☆



☆乙女ゲーム転生物☆



☆百合注意☆



~4話~


私は、交通事故で死んで乙女ゲームの恋する乙女の物語の主人公(ヒロインのマリア・スカーレットに転生しました。


そして私の推しの悪役令嬢のルイズ・スカーレットの破滅フラグがある事に気がつきました。


だからルイズ様の破滅フラグを回避させる為に黒髪メイドのアンジュとしてルイズ様に遣える事にしました。


そして私のマリアの死の偽装をした為にルイズ様が王位継承第1位に変わりました。


だからルイズ様がお披露目パーティーに参加する事になりました。


私は、なんとしてもルイズ様を護るって心に誓いました。


ルイズ様をドレスに着替えさせました。


そして私とルイズ様は、お披露目パーティーの会場の扉の前に来ました。



「それでは、ルイズ様、覚悟は、できていますか?」



私は、ルイズ様の手を優しく握り締めてお披露目パーティーに入る心構えができたのか質問しました。



「は、はい、出来ています……」



ルイズ様は、緊張したように軽く頷いて返事をしました。


私は、ルイズ様の緊張がほぐれるようにルイズ様を軽く抱き締めました。



「私がついています。


ですからいつも通りにしたら良いのですよ」



私は、ルイズ様の耳元で優しく話し掛けました。



「あっ……はい……」



ルイズ様は、私に抱き締められて耳元で囁かれる恋する乙女のようにほんのり顔を赤らめました。


そして緊張がとれたように震えがおさまり小さく頷き落ち着いたようにニッコリと笑いました。


私は、ルイズ様の手を握り締めて扉を開けてお披露目パーティー会場に入りました。



『ひっ、化物!?』


『おぞましい、姿!?』


『悪魔!?』


『死神よ!?』


『姿を見たら呪われるわよ!?』



お披露目パーティーにいる貴族、令嬢達は、ルイズ様の姿を見て怯えたように震えてました。



「大丈夫ですよ。


誰がなんて言おうとルイズ様が綺麗で素敵な方なのは、知っています。


だから気にしないでください……」



私は、ルイズ様の手を優しく握り締めて優しく微笑みました。



「ありがとうございます、アンジュ……」



ルイズ様は、私の手を握り返して嬉しそうに薄く微笑みました。



「集まってくれて感謝する。


聞いたと思うが第1王位継承のマリアが何者かに殺された。


だから第2王位継承のルイズが第1位王位継承に繰り上がった。


解っている者もいると思うがルイズは、呪われている。


だが他に王位継承出来る者がいないのは、事実だ。


だから我慢をしてもらいたい!」



王様は、両手を広げて会場全体を見渡しながら貴族と令嬢達に語りかけました。


王様の言葉を聞いて会場がシーンと静まりかえっていました。



『次の王女様が呪われているルイズ様……?』


『この国も呪われないか……?』


『それよりも俺達国民も呪われないか……?』


『この国は、終わりかも知れない……』


『この国から逃げた方が良くありませんかね……』



そして貴族と令嬢達は、不安そうに内緒話を始めしました。



「ごほん、それでは、ルイズ、皆に挨拶をしなさい」



王様は、貴族達の態度を見て気持ちを切り換えるように一回咳をしました。


そしてじっとルイズの方を見つめました。



「紹介された今度第1位王位継承になったルイズ・スカーレットです。


国が明るい未来になるように頑張らせてもらいます」



ルイズ様は、私の手を握り返しました。


そして自分は、大丈夫って意味を込めて私をじっと見つめました。


今のルイズ様ならば大丈夫だと思い軽く頷いてルイズ様の手を離しました。


ルイズ様は、私の態度を見て軽く頷いて前に出て自己紹介をしました。


ルイズ様は、不安で反応が怖かったと思うのに凛として気高く自己紹介をするルイズ様が尊く感じて両手を前で握り締めて祈りました。


ルイズ様の自己紹介が終わるとシーンと静かになりました。


ルイズ様は、軽く頭を下げて私の側に戻ってきました。


私は、戻ってきたルイズ様を慰めるように優しくルイズ様を抱き締めました。



「良く頑張りましたね。


ルイズ様の自己紹介は、凄く凛として綺麗でしたよ」



私は、頑張ったルイズ様が健気で愛しく感じてルイズ様を抱き締めてルイズ様のおでこにキスをしました。



「んっ……


えへへー……ありがとうございます、アンジュ……」



ルイズ様は、私に抱き締められておでこにキスをされると恥ずかしそうにほんのり顔を赤らめてそして嬉しそうにニッコリと笑いました。



「ルイズ様、私が着いています。


ですから最後まで頑張ってくださいね」



私は、ルイズ様の頭を撫でて優しく微笑みました。



「は、はい……」



ルイズ様は、1度私を強く抱き締めて寂しそうに私を離しました。



「おや、あなたが呪われたお姫様のルイズ様ですか。


自己紹介が遅れました。


僕の名前は、ロベルト・ウィルソン、隣国のアクアマリン王国の王子です。


でもあなたが呪われたお姫様のルイズ様ですか……」



ロベルト様は、ルイズ様に近づいて甘いスマイルを浮かべて自分の胸を触り自己紹介をしました。


そしてルイズ様の事が興味深くルイズ様の体をじろじろ見つめました。


私は、名前を聞いて驚きました。


だって乙女ゲームの攻略キャラクターの隣国のアクアマリン王国の王子のロベルト様でしたからです。


だって乙女ゲームでは、ルイズ様を殺した張本人だったからです。



「え、えっと……何なのでしょうか、ロベルト様……?」



ルイズ様は、ロベルト様にじろじろ見つめられて戸惑いながらロベルト様を見つめました。



「呪われたルイズ様が王女様になるとこの国も呪われるかも知れませんね。


いや、この国は、呪われて滅びるかも知れませんね」



ロベルト様は、嫌らしくニヤニヤと笑いました。


それを聞いたルイズ様は、泣きそうに涙をためて俯きました。


私は、ルイズ様を泣かせてしかもルイズ様を未来に殺す相手に怒りを忘れてロベルト様の頬っぺたを叩きました。



「ロベルト様は、未来に王様になれる方でしょう!


そんな方がむやみに人を傷つける事を言う事でありません!


人を導く方ならば人の気持ちも考えてください!


そんな事では、誰も着いてきませんよ!」



私は、涙を流してロベルト様を睨みました。



「ロベルト様に危害を加えるのは、何事ですか!?」



乙女ゲームの攻略キャラクターでロベルトの執事のジャン・スミスは、剣を抜くと私に斬りかかってきました。


私は、ジャンさんの振り下ろしてくる剣を睨むように無言で見つめました。



「っ!?


お、お前は、何者だ!?」



ジャンさんは、私の睨む眼差しを見て剣が私の直ぐ横を振り下ろされました。



「私は、ルイズ様の……いや、ルイズ様だけのメイドのアンジュです」



私は、真剣な表情でジャンを見つめました。



「あはははーー、ジャン、お前の敗けです。


ルイズ様、先程の発言失礼しました。


ついルイズ様がどんな人物確かめたくなりましてね。


失礼を理解してつい苛めてしまいました。


それよりもアンジュさんと言いましたね。


主人を護る為に王族に歯向かうのは、なかなか出来る事でありませんよ。


アンジュさんの事を気に入りました。


どうですか、僕のところで働いてみるつまりは、ありませんか?」



ロベルト様は、軽く頭を下げてルイズ様に謝りました。


そして甘いスマイルを浮かべて私の方に右手を差し出しました。



「魅力的な話だと思います。


でも私は、一生ルイズ様だけに遣えるって心に決めています。


ですがすいません、せっかくの良い話ですが断らせてもらいます」



私は、ロベルト様に頭を深々と下げて謝りました。



「そうですか……ふられてしまいましたね。


でもアンジュさんの事を諦めたつもりは、ありませんからね。


それでは、失礼します、ルイズ様、アンジュさん」



ロベルト様は、残念そうに苦笑いを浮かべました。


そして慈愛を込めて私を見つめました。



「は、はい、ごきげんようですわ、ロベルト様……」



ルイズ様は、軽く頭を下げて別れの挨拶をしました。



「ごきげんようです、ロベルト様」



私も胸に右手を当てて軽く頭を下げて別れの挨拶をしました。


ロベルト様は、私とルイズ様の挨拶を聞いて甘いスマイルを浮かべて去って行きました。


そしてしばらくしてからお披露目パーティーが終わりました。



「ルイズ様、帰る準備をしてきます。


ですからしばらくお待ちください」



私は、軽くお辞儀をして帰る準備をしてくる事を知らせました。


ルイズ様の側を離れて馬車を取りに向かいました。


馬車を屋敷の入り口に移動させるとルイズ様の元に戻りました。



「お待ちしました、ルイズ様」



私は、ルイズ様の元に戻り頭を下げて待たせた事を謝りました。



「ア、アンジュ……?


い、いえ、待っていません……」



ルイズ様は、私に気がついて何かを誤魔化すようにおどおどとしていました。


ふと、ルイズ様の態度が何か変な気がしました。



「それでは、私達の屋敷に帰りましょう」



私は、ルイズ様の方に右手を差し出して優しく微笑みました。



「は、はい……」



ルイズ様は、ほんのり顔を赤らめて私の向けた右手を握り締めました。


そして私は、ルイズ様の手を握り締めて馬車に乗りました。



「ねえ、アンジュ、何で今日は、あんな事をしたのですか……?」



ルイズ様は、おどおどしながら控え目に上目遣いで私を見つめました。



「えっ、あんな事って何の事ですか?」



私は、ルイズ様が何の事を言っているのか解らずにきょとんと首を傾げました。



「私の為に隣国の王子に危害を加えたのですか?


そのせいでアンジュが殺されるかも知れなかったのですよ!


私のせいでアンジュが殺されたり怪我をしたりするのは、嫌です!」



ルイズ様は、涙を流して私を睨みました。



「ごめんなさい、ルイズ様。


でも私の大切なルイズ様を傷つけられたのが許せませんでした……


でも結局、ルイズ様を悲しませる事になりましたね……


ごめんなさい、ルイズ様……」



私は、運転している馬車を止めて隣に座っているルイズ様を優しく抱き締めました。



「お願いします、アンジュ……


これ以上、私の為に無理をしないでください……」



ルイズ様は、私を抱き締め返して涙を流しました。



「ごめんなさい、それは、できません。


私は、自分の事よりもルイズ様の事が大切です。


ですからこの先もルイズ様の為ならば無理をすると思います。


でもできるだけ死なないようにしますから安心をしてください……」



私は、ルイズ様を抱き締めて背中を優しく撫でて耳元で優しく囁きました。



「うぅ…………」



ルイズ様は、私を抱き締めて涙を流して泣きました。



「すいません、もう大丈夫です……


お見苦しいところをお見せしました……」



ルイズ様は、私を抱き締めてしばらく泣くと涙が止まると私を離して困ったように無理に笑いました。



「大丈夫ですよ。


気にしないでくださいね」



ルイズ様の無理に笑ったのを見て私も困ったように苦笑いを浮かべました。


私は、馬車の運転して屋敷に向かいました。


屋敷に着くまでの馬車の中で私とルイズ様は、無言でした。


私とルイズ様は、屋敷に入りました。



「……ねえ、アンジュ、ピーマンを食べたら何でも1つお願い事を聞いてくれるって言っていましたよね……?」



ルイズ様は、少しだけ考え込んで不安そうに上目遣いで私を見つめました。



「はい、何でもお願い事を聞きますよ」



私は、ニッコリと笑い返事をしました。



「それならば……私のメイドをクビにします。


今すぐに私の前からいなくなってください……」



ルイズ様は、つらそうな表情を浮かべて私を睨みました。



「……解りました、お世話になりました」



私は、今のルイズ様に何を言っても苦しませるだけだと思いました。


だから今は、ルイズ様の命令に従う事にしました。


私は、頭を下げて別れの挨拶をしました。


私物を集めると鞄に詰め込んで屋敷を出ました。


そしてロベルト様に会いに行きました。



~ここからルイズ様の視点です~


親戚のマリア様が死んで私が第1位王位継承になりました。


だから私のお披露目パーティーに参加する事になりました。


でも他の貴族と令嬢達は、呪われている私に冷たい態度をとられました。


でも近くにアンジュがいたから頑張る事ができました。


でもお披露目パーティー会場で隣国のアクアマリン王国の王子のロベルト様に出会いました。


でもロベルト様に私の事を貶して傷つくような言葉を言われました。


でもアンジュが私が傷つけられたのを見てロベルト様を手のひらで叩き怒ってくれました。


アンジュが馬車を準備に向かっている時にある人に話し掛けられました。



「ルイズ様、また、会いましたね。


アンジュさんは、今は、いないのですね。


ちょうど良いです。


実は、ルイズ様に話があります。


それは、アンジュさんの事です」



ロベルト様は、甘いスマイルを浮かべて挨拶をしました。


そして真剣な表情で私を見つめました。



「えっ、アンジュの事ですか……?


あ、あの、どんな事でしょうか……?」



私は、アンジュの事だと聞いて何かアンジュに何かあるのかと思い不安そうにロベルト様を見つめました。



「アンジュさんは、ルイズ様にこのまま遣えていたら死にますよ。


たぶんルイズ様の為ならば命を捨てるようなむちゃをするでしょう。


そこで僕にアンジュさんを任せてもらう事は、できませんか?


僕でしたらアンジュを幸せに出来ると思います」



ロベルト様は、真剣な表情で私を見つめました。



「ア、アンジュが死ぬ……?


す、すいません、少しだけ考えさせてください……」



私は、アンジュに死んでほしくありませんでした。


でもアンジュと離れ離れになるのも嫌でした。


どうしたら良いのか解らずにつらそうに俯きました。



「解りました。


それでは、良き答えが出されるのをお待ちしています」



ロベルト様は、私の答えを聞いて甘いスマイルを浮かべました。


そしてロベルト様は、去って行きました。


私は、アンジュの為にどのような答えを出したら良いのか解らずに悩みました。


でもアンジュが私の為ならば死ぬようなむちゃをするって理解しました。


だからアンジュを私のわがままで私のメイドをクビにしました。


そしてアンジュは、その日のうちに屋敷を出ていきました。


私は、アンジュがもう側にいてくれないって思うと胸が苦しくなりました。


そして辛すぎて息ができないほど苦しくなり体が焼けるように熱くなりました。



「うぅ……体が熱いです……


苦しいです……


最後にアンジュに会いたかったです……」



私の体の黒色のアザが光輝いて焼けるように熱くなりました。


私は、このまま呪いで死ぬのだと思いました。


私は、最後にアンジュに会いたかったって思いながら気を失いました。




ーTo Be Continuedー

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