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記憶の引き出し

作者: くりきんとん

 






 よく、頭の中には引き出しがあり、その引き出しの中から記憶を引っ張ってくるという言葉を聞く。

 その話は本当だ。ソースは俺。

 俺は物心ついた時から頭の中に引き出しを持っていて、その中から記憶を引っ張ることができた。生まれた時の記憶から全て引き出しに保管しており、必要な記憶はその都度引き出しから引っ張ることで解決することができた。

 もちろんテストも満点で勉強は今まで生きてきた中で困ったことはない。一瞬見ただけでも記憶に残るので、他の人の話についていくこともできる俺は、友人もたくさんいるような順風満帆な生活を送っていた。


 高校生になるまでは。


 今まで何も疑問に思っていなかった。

 否、正確には気づいていたがその事実から俺は目を背けていたんだ。


 引き出しというからには容量があり、俺の記憶にはその限度が来てしまっていた。

 これから何十年と生きる中で、俺は記憶の取捨選択を迫られる状態になったのだ。


 明日はどの記憶を残し、今までの記憶の中からどれを捨てることになるのだろう……








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