後日談 賢者編
賢者シンは最上級魔法絶対可侵で天井人ムーの神技「完全静止隔離」に侵入していた。
「完全静止隔離」の世界は現実の町を模したものになっていた。その世界の一般的な家の前にシンはいた。この家の中に滅びの魔女はいる。
「シン君久しぶり。もう会えないかと思った。」
滅びの魔女はドアの前から姿を現す。
「アリア。すまない。また助けられなかった。」
滅びの魔女アリアはTシャツ、短パンでとても魔女とは思えない普通の姿をしていた。強いてあげるなら真っ白の長い髪が特徴的であった。
シンは目的を達成できなかった罪悪感で俯く。
「むしろムーさんを倒しちゃダメでしょ。私みんなから恨まれるの嫌だよ。」
アリアは終始笑顔である。
「しかし、お前は10年何も変化のない空間に閉じ込められている。とても常人なら耐えられない。」
「私なら意外と平気だよ。外の様子も見れるし。それより争いごとが苦手なシン君がこんなに必死に戦ってくれてうれしかったよ。」
アリアはかけてほしい言葉をかけてくれる。
「次の計画に移行する。今度は必ず助け出す。」
シンはそう言い残すとこの場をあとにした。
ー〈END〉ー




